Blog 会長ブログ


株式会社ヘッドウォータース
代表取締役 篠田 庸介

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2016年1月 5日 06:21 PM 自然体

年末にオフィスの片付けをしていると、過去に書いた文章や企画書などが出てきた。当時書いた文章は舌鋒も鋭く、抜身の刃物の様。心意気や良しだが、我ながら才気走っていて少し鼻につく。 当時は今よりも経験も知識も不足していた。経験値で劣った人間が勝ち上がるには、経験を凌駕するだけのエネルギーが必要であった。また、人間の幅や多様性で勝負できないので、物事の真理、原理原則を定め、それに準じていくことで自分の中の正義を確立していた。 結果、舌鋒は鋭くならざるを得ない。 今は自然体で物事に向き合える様になった。自然体が最もしぶとく強い。自然体は楽をすることでも、逃避することでもない。自然体のまま、苦難に身を投じ、リスクを取ることもできる。この基礎体力、価値観のベースがあってこそ、自然体に強さが宿る。 年間に必達しなければならない目標も、燃える様な志も、この自然体の傍らにある。 この基礎体力は抜身の様な姿で、闘争の日々を過ごした時間によって育まれた。妥協を知らず、おもねることも知らない。主義主張を曲げることもない。そんな時間が、今の自分を育んだといえる。 4月には、また新卒者もHWSに合流する。17年卒業 ..............

2015年12月21日 03:36 PM 49%

野村総研の研究では、10年~20年以内に日本で働いている人の49%の作業はロボット及びAIによって代替可能になると言うことだ。 抽象的な概念を創出したり、他者との強調や説得が必要になる外科医やデザイナーなどは代替の可能性は低いとのこと。その意味では、不確定要素を組合せえて事業判断を行えるレベルのビジネスパーソンも代替が難しい。 逆に、IT保守員、経理事務、行政事務、警備員、タクシー運転手、店員などは代替の可能性は極めて高いとされている。付加価値の低いものから順番に機械化されていく。 システム開発の世界も、今以上に開発の自動化は進むだろうし、クラウドサービスの利用も増えていくだろう。ITエンジニア諸兄も、この業界で生きていくためのキャリア構築を、再度熟考する必要はありそうだ。 我々HWSが10年前から主張し取り組んで来たのは、エンジニアという職業を革新し、更に付加価値の高い存在へと高めていくことである。我々の主張の正しさを実感すると同時に、その道を確立しなければと強い想いが沸々と湧き上がる。 我々が現在取り組んでいるコミュニケーションロボットの分野も、2017年には5 ..............

2015年12月 9日 11:07 AM 第9回ベトナム・ブラザース開催

先日、第9回目となる「ベトナム・ブラザーズ」を開催した。第1回を開催してから既に4年以上の歳月が経つ。 当時は今ほどベトナム熱が高まっておらず、進出企業も少なかった。自社の利益は一旦横に置いておいて、ご縁のあったベトナムと日本の関係を盛り上げようと企画した会合である。 端的に言えば、ベトナム人の優秀な若手と、日本のベンチャー企業経営者のマッチングイベントであるが、その真意は単純なお見合いではない。日本に留学している優秀なベトナム人の若者は、大手に入社し個人の安定と豊かさを実現するよりも、ベンチャー企業と組み、自国にて新しい産業を創造せよというメッセージが、この会の根幹にはある。 第1回に参加した経営者が「日本の若者とくらべて意識の高さが違う。」「人生について真剣に考えている。」「物事の考え方が秀逸だ。」と感動の言葉を口にしていたのを思い出す。会を開催する上での、主義主張が明確だからか、毎回この会合は盛り上がる。 5年目に入ったこの取り組みも一定の成果を上げている。ここで知り合った仲間と、一緒にベトナムで事業を仕掛けている事例もいくつか聞いている。 時代も少し変わったようで、当時ほどのハ ..............

2015年12月 2日 03:50 PM 異端

ブログの更新が少し滞り気味である。基本的にHWSの事業進行とリンクさせながらブログは書いているのだが、幸か不幸か最近はコンフィデンシャルなプロジェクトが増えているので、ネタに使える素材が少ない。 社内ではいくつもプロジェクトが進行している。事業分野を見ても、新規性が高いものもありチャレンジャブルである。組織体制もドラスティックに変化している。 我々が求めてきた理想の姿は、起業家マインドを持ったエンジニア集団であること。世界的に見ても、高い水準にある日本のエンジニアリングの力を、経済的なインパクトに変えるには、技術と起業家マインドの融合が必要だというのが我々の主張でもある。 過去にあったビジネスモデルをトレースするのではなく、ロジックで考えて得をしそうな事業を追うのでもなく、「世の中を変える」「新たな価値を発信する」に全てをつぎ込んでこそ、起業家と言える。 起業家とは職業の事ではなく、一種の生き方を表す言葉である。 起業家を言い換えるなら、異端という単語が相応しい。 よって我々は、徹底して異端者の集団でなければならない。技術を司り、同時に異端者である集団を目指す。 ビジネスにおいて異端で ..............

2015年11月18日 06:16 PM 改革者たらん

私が言うまでもなく、事業体は変革をし続けなければいずれ衰退へと向かう。これはあらゆる組織に言えることかもしれない。 世のインテリな方々も、この事は十分理解している。歴史のある大手企業には、このインテリジェンス溢れ優秀な方が多く在籍している。当然、改革の必要性を理解し、経営方針として掲げる。しかし、改革的な取り組みが起こらず、時間だけが流れることは多い。 何かを改革するには、今までの常識から意識を逸脱させなければならない。方針や手段を考える前に、一線を超える覚悟、強い意志が必要なのだ。その一線を超えなければ改革とはならない。 賢く計算された改革などない。賢さを追求すれば、最終的には今歩んでいる道の延長線上にしか未来を描けない。 ある意味、みんなが両手を上げて賛成してくれる改革も存在しない。大きな抵抗、批判を受けない改革などないのだ。多勢が心地よく平穏でいるには従来通りの道を歩むしか無い。コントロールが効いて、安心感のある道を歩むしか無い。 それで生涯その安心が続けば問題ないのだが、御存知の通り、改革に失敗した巨大企業が斜陽を迎える事態が近年多発している。 意識を逸脱させるというのは、簡単 ..............

2015年11月12日 05:26 PM 登坂

最近はベンチャーで仕事をするという選択も、だいぶハードルが下がった様に感じる。一昔前は大手からベンチャーにという流れは考えられなかったが、今は一つのキャリアパスとして「あり」だ。 ベンチャーにはベンチャーの良さがある。成熟した企業にも、相応の良さがある。どちらが良いか比べることはナンセンスであり、自分の生き方や性質に合う道を選べば良い。 ベンチャー道を選ぶなら、周りの意見や世評に流されるのではなく、自分の意志で主体的に決めなければ後悔する。 至って簡単な話だが、ベンチャー道は比較的厳しい坂路である。自己研鑚を積んでない方の多くは、厳しさに直面した時に隣の芝が青く見える。厳しさと対峙し、厳しさを克服する喜びを仕事に見出す人の方が少ない。 目前の厳しさと正対するには、その道を自分が選んだことの自覚が必要だ。自分の主義主張の下に、自己責任で選んだ道であり、自己の力でその厳しさを乗り越える事は織り込み済みで選択した道だと自覚しなければならない。 よって、ベンチャー道を選ぶには明確な意志が必要なのだ。 当然だが、厳しさの代わりに得られることもある。ベンチャー道を歩んできたものとして、列挙できるメ ..............

2015年11月 6日 03:27 PM SOLID

HWSでは、朝礼の内容は毎年新卒者が決めて運営している。惰性で朝礼を行うと形骸化するので、常に意欲があり過去にとらわれない者が運営した方が良いという事で、新卒が受け持つようになった。 最近の朝礼に「今まで出会ったすごい人」というコンテンツがある。世の中にはけっこうエッジの立った方々がいるもので、毎回発表が楽しみである。 魅力的な人、人に影響を与える人というのは、当然だが何かが際立っている。「普通」ではない何か持っている。 その「何か」はどうやって育まれるのだろう。 その何かは人によって違うが、極めて凝縮された何か、徹底された何かである事は間違いない。凝縮も徹底もされていないものは、容易に模倣できるので、圧倒的な個性とはならない。 過去に出会った「すごい人」を思い返すと、彼らは決して「賢い人」ではない。逆に損得を行動の中心に置く賢い人が私の心を揺さぶることはない。損得勘定も常軌を逸して徹底しているなら、それはそれで個性的でなくはないが。 損得を考えてはいけない訳ではない。これは人間としての自然な感情である。しかし、時にその損得を超えた衝動が身体を突き動かすのも、極めて人間的な感情の動きで ..............

2015年10月30日 05:21 PM 迷走

百田尚樹氏の著書に「海賊と呼ばれた男」がある。出光興産の創業者、出光佐三をモデルとしたノンフィクションである。出光興産(物語中では国岡商店)が戦後の苦難を乗り越え大企業として成長していくさまが描かれている。 戦後の環境に比べれば、現在直面するほとんどの困難は大した事ではないと感じられるので、度量を広げたい人にはお勧めである。 物語の序盤で、仕事の無くなった国岡商店が生き残る為にラジオの修理事業、漁業、農業までやるシーンがある。敗戦直後の日本は、原油の輸入が禁止され、主事業たる石油の販売が出来ない。海外の資産も押収され、当然キャッシュもない。 再び石油業を行うために、草を食んででも仲間とともに生き残らんとする姿には事業家としての迫力を感じる。 いずれ戦後の灰燼の中から日本は復興する。その時に石油は生命線であり、その生命線を日本人自らが握り、日本の独立不羈を取り戻さんという信念に微塵のゆるぎも無いからこその迫力でもある。 結果的にラジオ事業で大きく儲かることは無かった。しかし、ラジオ事業を行うことで海軍にいた優秀な技術者を手に入れ、会社自体は生き残る為に団結した事でより強い組織となった。 ..............

2015年10月20日 11:50 AM 背景

本はそこそこ読むほうだが、ジャンルにだいぶ偏りがある。経営に必要な資料や情報はチェックするが、これは読書とは呼べない。ハウトゥ的なビジネス書はあまり読まない。好んで読むのは大体歴史関係の書籍だ。 人間の営みそのものに興をそそられる。リアリティがあるものにしか感情移入ができない。結果的に歴史関係の書物に行き着く。 新聞を読むのも比較的好きである。何故なら、そこにリアリティと物語があるからだ。 日経の電子版をチェックするのは日課になっている。仕事に活かそうとか、勉強の為にということではなく、単純に面白い。 今朝の記事で関西ペイント社の事が書かれていた。中国の成長率低下などから、同規模の競合が30%程度売上を落としている中、成長とは行かないまでも5%のマイナスで済んでいるという記事。 同社は売上の半分以上を海外マーケットで上げている。その中でも会社全体の2割の売上をインドであがっているとのこと。 30年前にスズキのインド進出に伴い、インドマーケットに進出。当初は投資先行で会社の売上を圧迫した事は想像に難くない。様々な問題を解決し、インド事業が会社の支柱になるまで育てた経緯には様々なドラマがあ ..............

2015年10月 6日 12:10 PM 人脈

以前は土日を使って勉強会を開催していた。社内だけではなく、外部の方々も集めて経営や組織構築などに関する事をテーマとした。打算も収益も見込まず、全くのボランティアで行っていた。 最近は出張も多く、土日は移動に充てるので時間が取れず開催出来ていない。落ち着くタイミングが来れば、またやろうかと思う。 この勉強会は二十年ほど前から行ってきた。ここ3~4年は休止しているが、二十年弱は続けたことになる。述べの卒業生も2000人程度いるだろうか。 二十年という時間はそれなりに長い。学生だった人も立派な経営者になるし、サラリーマンだった人が議員になったりしている。頑張って一つの会社でキャリアを積んだ者は、それなりに決裁権を持つようになっている。 若いころは人脈を作りたい、良いネットワークを築きたいと思ったこともある。どの会社の誰を知っているというのがステータスの様に感じていたし、それで仕事を上手くまわせるのではと考えたものだ。 今は全く「人脈」というものに興味がない。良いネットワークを築きたいとも思わない。 自分が身を正し、価値のある仕事をしていれば、勝手に相応に良い人とつながっていく。 また、ステー ..............