会長ブログ(株式会社ヘッドウォータース代表取締役:篠田庸介)

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2008年03月12日 16:05

100項目

新宿御苑にも春の訪れが今回で100項目を迎える。一年かけてここまで書いたが、書き足りないので、このまま何事も無かったように続けて行こうと思う。

実はこのブログには「感想メールを送る」と言う機能が付いている。せっかく100項も超えるので、少し切り口も変えたい。この機能から、何か相談や質問があれば寄せて欲しい。良い内容があれば、ブログで取り上げさせて頂きたい。

以上はお願い。ここから本題に入る。


私が過去を振り返った時に、何度が歯を食いしばって、意気地を見せた時がある。それは、大きなトラブルの責任を一人で引き受ける事だったり、合法的に得ることも可能な巨大な利得を見送る事だったりする。

ビジネスの世界では空元気、空意地を張らなければならない時が頻繁にある。リーダーシップを取る立場にあれば、その頻度は更に多い。

リーダーたる者は自分の発言はいつもプラスな単語で固めなければならない。雨が降っても、雪が降っても、「良い天気だ」と言い続けなければ駄目だ。忙しい人間ほど、笑いながら「いやー、余裕ですよ」と言うべきだ。

体調は常に絶好調で、元気が余ってしかたがない。こんな姿を見せ続ける義務がリーダーにはある。空の状態でも、元気を見せ続ける義務がある。

部下が使える使えないとか、育つ育たないと言う前に、リーダーは自分自身が適切な態度をとっているか振り返る必要がある。ネガティブな発言をして、チームの士気を落としていないか。「大変だ、大変だ。」と言って、不必要にプロジェクトが上手く行かないような意識をメンバーに植え込んでいなか。

リーダーの影響力は自分が思っているよりも大きい。チームの士気、雰囲気にダイレクトに影響を与える。リーダーが無能ならチームは腐る。一匹の狼に率いられた羊の群れは、一匹の羊に率いられた狼の群れに勝る。それだけ、リーダーの存在価値は大きい。

チームのメンバーは自分の鏡だ。リーダーが腐れば、組織は自然と瓦解する。リーダーが間違った態度を取れば、組織に不平不満は蔓延する。リーダーが無能なら、メンバー達は「こんなもんでもリーダーになれるのか」と言う侮りと、こんな無能な奴が俺より何で良いポジションにいるんだという不満を生む。

リーダーの立場とは、常にこの様な重責を受け止め全うしなければならない。

一度リーダーとしての立場についたら、自分の実務力を褒められても、喜んでいる場合ではない。リーダーが喜ぶべきは部下の成長や部下の実績を褒められた時だ。そもそも、実務力はあるので、リーダーの立場にいるのだ。その部分で褒めてもらっても、それは当然だ。

最初からリーダーシップがとれる天性のリーダーなどいない。多くの人間は自分に甘い。自分への評価も甘いし、物事も自分に都合良く考えてしまう。一度自分のあり方を振り返った方が良い。そして、自分の態度にネガティブなものがないか、部下の志気を下げる言動はないか、確認すべきだ。その作業を積み重ね、自分としてのリーダーのあり方を確立するのだ。

リーダーとしてのあり方を確立する為に、最初は空っぽな自分の中身を埋めていかなければならない。空っぽな自分の中身を埋めていく過程で、空元気や空意地が必要なのだ。いずれ、中身がそれについてくるはずだ。リーダーとしての姿を、歯を食いしばりながら演じる事によって、最速で中身も満たされるのだ。

だから、時には腹立たしい事も自分の腹に呑まなければならない。その手柄を自分の手柄にしたいところを、意地を張って部下の手柄にしてあげなければ駄目だ。部下の失敗も、教育はするにしろ自分の失敗だと上司には報告し、一緒にその穴埋めに奔走しなければならない。部下のせいにしたい気持ちをグッと抑えなければならないのだ。グレーゾーンにある、手柄や失敗は全て部下の良いように処理してあげるのだ。その時に自分の性能に自信があり、誇りがある人ほど意識して意地を張らねば駄目だ。

HWSのリーダー達を見てみると、素材的には素晴らしいし、技術力などは高いメンバーがそろっている。組織の構成員としては一級品だろう。しかし、リーダーへと進化する為の、ビジネススキル、リーダーとしての気概などは、まだまだ足りない。

これは頭の良さや要領の良さの問題ではない。どこまで意地を張れるかの問題なのだ。

リーダーには天性の才能でなるわけではない。一流のビジネスマンになるためには、頭の良さだけでは十分ではない。意地を張り続け、空っぽの器を満たし、良きリーダー、良きビジネスマンへと昇華することを、若い皆さんに伝え100項目の結びとしたい。