会長ブログ(株式会社ヘッドウォータース代表取締役:篠田庸介)

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2009年08月27日 23:44

ビジネスとは

photoHWSでは、エンジニアもビジネスの領域に踏み込めと提唱している。ビジネスの領域に踏み込むことを言い換えれば、自分の意識する範疇を広げろと言うことになる。

どんなに高度な技術を持っていても、高い技術を使って目の前にある作業に没頭しているだけでは、作業員と言う扱いになる。技術を学ぶことは大事だが、そこに没頭しているだけでは、一生ビジネスの領域には踏み込めない。

作業員であるうちは、自活能力が無い。誰かが仕事を取ってきてくれないと干上がるし、もし会社が傾きでもしたら、指をくわえて見ているしかない。沈む船からは逃げれば良いと安直に考える人もいるだろうが、逃げ続ければ自分の価値は下がり処遇は下がり続ける。特に年齢が増せば、深刻さは増す。つまり、作業員のままでは常に他力に頼るしか生きる手段が無く、本質的に脆い立場が生涯続く。

それが嫌ならビジネスの領域に踏み込むしかない。ビジネスの領域に踏み込むには、意識を上下左右に広げ、自分の任を自ら広げなければならない。

上下左右に広げよとはいかなることだろうか。

文字通り、本来作業者としては考えなくて良いことに、首を突っ込み手足を動かさなければならない。例えば、「これは上司の仕事」と割り切ってはいけない。これは誰々の仕事、これは自分の責任ではないと言う責任回避の思考を一切捨てなければならない。組織が勝つために必要な仕事なら上司も部下もない。連携をとるための役割分担はあるが、常に上司の仕事で自分が担えるものは狙い、上司の立場に立って自分が出来る最良の動きを選択するのだ。

自分の作業のことだけでなく、おせっかいにも後輩や部下のことも常に考えなければならない。当然、自分が背負うノルマは必須だが、それを背負い切った上で部下の面倒まで抱え込むのだ。部下の成果まで意識し続けるのだ。部下を意識するのは職責かもしれないが、関係ない後輩の成長にも常に意識を飛ばさなければならない。

自分の職種にとどまらず、エンジニアであれば経理のこと、財務のこと、営業の事などを配慮して常に動かなければならない。配慮では足りない。おせっかいにも他の部署のことでも必要なら自分も動いて干渉し、より強い組織を目指さなければならない。

会社のビジョン、会社の戦略についても考えなければならない。組織の強さと、会社の成すべき未来を常に考え、今の自分の動きを決めるのだ。上級管理職なら、本来は当然のスタンスである。ビジネスを自分の意識下で制御するには上から下まで関わらなければ無理だし、仲間と連携しなければ無理だ。

photoつまり、意識する幅を広げ、自分の役割を自ら広げることが、ビジネスの領域に踏み込むと言うことなのだ。

営業が分かれば、自ら仕事を作ることも出来よう。組織が分かれば、組織の中でどの様に動けば良いかもわかるだろう。組織を動かし、組織の勝利を自ら先頭に立ち実現することも出来よう。

退くも進むも自分の自由となろう。ビジネスの領域を極めた人間にとっては、社長とか専務とかの肩書きなどもどうでも良い。ビジネスを作れる、ビジネスを動かせる人間と、そうでない人間に分かれるだけだ。必要に応じて肩書きがつくだけなのだ。

意識を広げると簡単に言うが実行は難しい。実感あるレベルで意識を広げれば、傍観が許されなくなる。自分自身に対して傍観を許せなくなる。当初は制御するすべも知らず、慣れない分野に意識を向けることもあり、タスクが増えすぎて潰れそうになるかもしれない。しかし、これに耐えて無理やり意識の範囲を広げなければならない。

耐え抜かねば、あなたの未来に待っているのは作業員として殺生与奪を他者に握られる立場だ。耐え抜き九死に一生を得て、一つ上の領域に進むのだ。凡人が抜きん出るとは、そういうことだ。

作業員は切り分けられた作業に没頭する存在だ。責任を薄めてもらえる代わりに、自ら未来を決める権利を放棄した存在だ。意識を広げるストレスから開放され、目先の作業への没頭を許される代わりに、ビジネス全てを司る喜びを失った存在なのだ。

HWSでは、全メンバーに経営者と同じ視野を持たせるつもりだ。経営判断を行えるエンジニアで社内を満たすつもりだ。

多くのビジネスパーソンたちよ、経営者の視野を持ち、その上で組織の勝利を主体的に実現せよ。組織全体、ビジネス全体を常に見よ。少なくてもHWSは、羊のごとき作業員の群れにするつもりは無い。我々は必要であれば、全員が即時牙を剥く狼の群れでありたい。

誇りを持ち、誇りを支える自活力を持ち、エンジニアの未来を示せればと願う。