会長ブログ(株式会社ヘッドウォータース代表取締役:篠田庸介)

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2009年09月27日 14:54

報告

最近HWSでは事業部長会議なるものが自発的に開催され、私も出席させてもらえない。そこでは営業戦略や会社の制度など、様々な事が話し合われ随時決定されていく。あまりにHWSの基本的なスタンスに合致しない決定であれば、私が責任をもって止めるが、それ以外は全て無言で通す。

色々な報告をリアルタイムで受け、状況を常に把握していることで安心感を得る経営者も世の中には多いだろう。私も社内で起こっている事は気になるし、知りたい。必要であれば聞くし、大事なことは出来るだけ早期に報告して欲しい。

しかし、一定のレベルを超えた人間からの細かい報告は特に要求しない。担当者が必要と判断する報告は聞くし、ありがたがい。逐一私に報告をする必要が無いことは、報告しなくてよい。最近は、その報告を必要としないレベルが上がってきている。

HWSにおける最大の管理者は組織にながれる精神だ。

HWSを司る精神が、HWSのあらゆることを管理する。よって、事業部長会議は野放しにしているのではなく、HWSの企業文化が直接管理しているのだ。

私が最も眼を光らせて管理すべきは、HWSの創立の精神が劣化しないかである。企業文化は固定されているものではなく、日々進化を続けるものではあるが、その方向性が曲がっているなら直さなければならない。最終ラインで、HWSの舵を支えるのは私の仕事である。

経営上必要だという判断で色々と報告するのは組織において必須だが、中には自己の責任回避の為に過度な報告をする人もいる。常に上司と意識を共有していれば、最終的な責任を分散させられる。少なくとも直属の上司からは叱られないので、精神的に楽だ。「その件はあらかじめ相談したじゃないですか・・・」となる。

しかし、このリスクヘッジは自分の自由度を極端に減らす。ダイナミックに動くこと、人に理解されないが自分が確信を持って何かにチャレンジしたい時、動きを極端に制限される。その時はコソッとやってしまえば良いじゃないかという人もいるだろうが、リスクヘッジが習慣化していると、その時だけ上手く動くのは相当難しい。

組織において適切な報告は義務だ。しかし、自己の裁量で物事を納めてしまう努力をして、自分の可動範囲を広げなければ、能力の向上がない。自分の物事を見る立ち位置も変わらない。経営幹部として本来持たなければならない視点を得ることは一生できない。

やっと、HWS内に、自己判断、自己責任で事業を動かそうという気概が育って来たように思う。これはインテリジェンスの問題ではなく、気概の問題だ。

経験値が低くても、能力がさほど高く無くても、この気概が育っていれば大抵のことは任せられる。逆にどんなに頭が切れて、経験豊富な人材でも、この気概がなければ一々報告を受け、お墨付きを与え、本人の性能を使ってあげなければならない。正直、面倒くさいし、この人材が将来自社の支柱にはならない。また、今現在はそれなりに優秀でも、それ以上の急激な成長は見込めない。

多くの社会人の皆さんへの提言で、この項は締めくくる。

どれだけ上司を関わらせず、仕事が出来るかチャレンジしてみたらどうか。

当然、自分のやる気が上がるとか下がるとかをテーブルの上に乗せるようでは、信頼など出来ないので、この提言を実行するのは無理だ。自分のエネルギーは常に周りが呆れるほどあるくらいではないと、上司の仕事を取るなどおこがましい。

君の気概、君の精神の安定、君の責任感、君の実績を順次上司に示していけば、誰も君の仕事に口を出すことはなくなる。責任故の不安はあるだろうが、それ以上にビジネスの世界で自由になる喜びを知るだろう。

上司への報告は基本的に「問題ありません」で良い。水面下で必死に足掻いても、それを見せずに何とかしてしまうのがクールだ。大問題に発展しそうなものは早期報告だが、自分の範疇で処理できるものは極力何とかするのだ。その線を命がけで上げていくよう努めるのだ。これは情報共有とは別次元の話なのは言うまでもない。

私は、社会人として上手く生きるノウハウを話しているのではない。この項で君達に問うているのは、君達の生き様だ。人生に対するスタンスを問うているのだ。

報告も相談も誰かにするのではなく、誰かにされる人間として生きてみてはどうか。自由にダイナミックにビジネスの世界を生きてみてはどうか。