会長ブログ(株式会社ヘッドウォータース代表取締役:篠田庸介)

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2009年11月30日 15:04

「勢い」を生む

photo半期が終わって振り返ってみると、新規のクライアントが多数開拓されている。これは去年一昨年以上の成果だ。あるクライアントは開発を頼んでいた会社が経営不振に陥り、動きが悪くなったと言って新しい開発会社を探していたところ、紹介によってHWSとつながり、我々にとっては新しい仕事が発生した。あるクライアントはこの時期だからこそ、他社と区別化を計るべく今まで以上にシステムを強化しようと思い信頼出来るベンダーを探していたところ、弊社を紹介して頂いたのがスタートだ。

不況だからこそ、取れる仕事もある。ただし、この市況下でプラスの成果を生み出すためには、他社にない「勢い」が必要だ。目に見えない勢いが人を惹き付ける。一昨年くらまでは好景気の中で、多くの企業が自然と勢いを持っていた。結果、勢いは区別化要因ではなかった。

勢いは雪だるま式に大きくなっていくものなので、最初の段階は小さな雪玉を作らなければならない。更に慣性が働くまでは必死に押さなければならない。これらの努力を重ねなければ勢いは生まれない。

時勢に乗って勢いを得ていた人は、守勢に回ったときに脆い。意識的に勢いを作った訳ではないので、再度その勢いを取り戻すデザインが出来ないのだ。そうなると、勢いがあった時代を懐かしみ愚痴るしかない。勢いがある時は、多くの事が戦略性を持たずとも上手く行く。

人の採用にも苦労しない。社内の統率にも苦労しない。仕事も自然と集まってくる。勢いがある時のビジネスはそんなものだ。それなりに努力はしているのだろうが、勢いのレバレッジが効いて、実力以上の成果が出る。勢いに乗ることは大事だが、自分が手綱を引けていない勢いに踊らされては駄目だ。

この時代において勢いは他社との区別化を計る大きな要因だ。周りが沈んでいるだけに、自社が放つ光はより価値を持つ。今現在、勢いをもつのはそれだけ難しいのだが、守勢に回って実力が発揮されることも無いので、じり貧を待つよりは仕掛けた方が良い。

photo仕掛け方も、今すぐにお金になることばかり追っては駄目だ。その行為は「勢い」よりも「焦り」を社内外に印象づける。今すぐ資金が湧いてくるような仕掛けなど、そもそも無理だ。

来年も再来年も自社が伸びる前提で、その為に仕掛けて行くのだ。以前にも当ブログで書いたが、根本的な話しをすれば不況を生き残るために事業があるのではない。好不況に関係無く、本来標榜したミッションを成し遂げるために、産声を上げて推進されるのが事業体ではないか。だから、不況だからとか今は余裕が無いからではなく、自らの存在をかけて、自らのミッションを成すべく常に仕掛けることが必要なのだ。

この時代に勢いを出すためには、多少の勇気と努力は必要だ。しかし、多額のお金をかける必要はない。組織がつぎ込める経営資源は資金だけではない。特に役員に限って言えば、全ての時間や労力をつぎ込んでも、一切追加の資金はかからない。

標榜する未来の姿を実現する為に採用活動を進めても良い。数年先に主力にしようと思っていた事業を進めても良い。社内の制度や組織構成の変革に手を付けても良い。付け焼き刃で収益を狙うのではなく、長いスパンで強い事業体を作る為に出来る事をやればいいのだ。諦めず、面倒くさがらずにコツコツと取り組めば良いのだ。

クリエイティブな業務に向かっているうちに、自然と勢いが生まれてくる。今の業務に対しての姿勢も変わってくるはずだ。そして目指している未来を社内外に発信し、退路を断って成果を目指せば良いではないか。

勢いは時流の変化を待っても得られない。勢いは、自ら仕掛け、自ら生み出すものだ。空元気では、いずれ底が知れる。無理に勢いのあるふりをする必要もない。ひたすら、未来に向かって歩みを進めればよい。

HWSは生涯勢いを失わない企業でいるつもりだ。例え市況が厳しくなろうとも、プロジェクトが失敗し大きな損失を被ろうとも、この勢いだけは失わず未来への歩みを進める企業であろうと思う。あらゆる障害に負けず、自ら勢いを生み出せる集団であろうと思う。