会長ブログ(株式会社ヘッドウォータース代表取締役:篠田庸介)

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2010年08月04日 17:09

厳しさ

今日の朝礼にて、萱沼取締役がHWSの厳しさについて発言していた。HWSにおける厳しさとはどの様なものかについてだ。厳しさにも色々な種類がある。徹底的に管理され、微塵の手抜きも妥協も許されない様な厳しさもある。管理はされないが、成果に対してはコミットと実行を求められる厳しさもある。

我々は入社前の求職者に対し、HWSは厳しい環境だと言う。世間的にもHWSは厳しい会社ですねと評価される。我々の求める厳しさとは何か。

企業文化として定着すべきは、長い年月使用に耐えうるものだ。それには本質的な正しさが必要となる。HWSは特種に見える部分も多々あるが、実際は奇をてらった事はしていない。本質を徹底した結果、異質に見える事があるだけだ。

厳しさについて考える。

厳しさが必要な理由は、大きく分けて二つだろう。何らかの戦いに勝利する為。自己の成長の為。後は個人的な趣向で厳しさが好きな人もいるが、これは除く。

学問であれ、スポーツであれ、一流になるには厳しさを受容し修練に励まなければならない。これに関して、今更説明の必要もないだろう。何かしらのコンペに勝利する為には、その戦いが激戦であればあるほど、厳しく個人やチームを追い込まなければならない。これも経験的にほとんどの方は理解しているはずだ。

楽しさだけを追求して勝てるレベルはたかがしれている。楽しさだけで、一流になれた人もほとんどいない。イチローにしても、遼君にしても、好きなスポーツに取り組んでいるのに、常に苦しそうだ。尤も、成果を出した後には一瞬の満足感を除かせる。厳しさを乗りきった男の顔をしている。極めて魅力的だ。

現在の日本は多くの社会不安に覆われている。政治への不信、経済の停滞、隣国の台頭、多額の国債。年金すら保証されず、国を頼ることも出来ない。これだけ不安なら、本来は自助を前提として、未来を考えなければならない。必要な資金や社会的なポジションを得る為には、相当の努力が必要となる。

イチローほどでは無いにしろ、厳しさを受け入れ修練に勤しみ、勝利を目指さなければならないのは、どの業界、どの職種でも同じはずだ。一昨日、ある著名な会計士の方とお話しをする機会があった。現在は国の方針もあり会計士を作りすぎて余剰の状態だという。一生懸命勉強して会計士になっても、高い報酬や安定を得られるわけではない。会計士の中で抜きんでてこそ、全てを得るができる。弁護士なども同じだ。抜きんでるいは、それなりの武器が必要となる。それを後天的に得るには、相応の代償を覚悟しなければならない。

ましてや司法試験レベルの優位性の高い資格すら持たない普通の社会人は、厳しさの先にある自己の成長を目指さなければ、未来はあくまでも暗い。

当たり前の話しなのだが、実際は社会で厳しさを求めることが減ったような気がする。採用活動の段階でも、手当や休日の多さで人を集める会社も少なく無い。学生も厳しさが匂う企業は敬遠する。本質論で言えば、厳しさを避けて競争力を持てない。好き嫌いではなく、本来は生きるために受け入れるしかないのだ。日本に限って言えば、今は過去のストックがある。社会に守られていれば、当面は厳しさと対面しないが、その状態は一時的なものだ。厳しさから逃げた人間が幸せになれる場所は世界中探しても、ほぼ無い。

長期に渡って、生き甲斐と幸せを掴む為には、厳しさを受け入れることが基本的には前提だ。自力で生きるという事であれば、甘さは命取りになる。どれだけ声高に厳しさを叫んでも、言い過ぎではなかろう。

また、本来その厳しさは他人から強要されるものではない。上記の事を得心し、自らの意志の下に受容すべきだ。他人から強要されては精神が保たないし、継続出来ない。

HWSが目指すのは、強要された厳しさではない。自らの未来を見据えた結果、自然と舞い降りる厳しさである。HWSに入社すると、実際は驚くほど自由がある。自由とは案外曲者で、楽と同義ではない。

ゴールの設定も自ら行うので、厳しくしようと思えばどこまでも厳しく出来る。楽をしようと思えば楽も出来る。HWSとはそんな環境だ。ただし、楽をして成長も勝利も実現できない人間が、他者に頼って居続けられるほど甘い環境でもない。いずれ、居場所を無くすことになる。

例えば年間に2000万円の売上を上げるメンバーがいるとする。現状で一人のエンジニアが上げる売上としてはそこそこだ。まあ、ビジネスパーソンとしては幼稚園児クラスではある。この2000万円で自分を許せば、その範囲で仕事を流しておけばよい。これを4000万円にしようと思えば、自分の全てを注ぎ込んでも、簡単には到達できない。厳しく自分を律し、策を練り努力をし、高いレベルを狙わなければならない。他人に与えられたノルマではないので、言い訳が出来ない。言い訳する意味がない。

基準をどこにするかによって、厳しくも出来るし、楽にも出来る。そのラインは他人が与える物ではない。自分が腹の底から湧き上がる衝動によって決めるものだ。

HWSは厳しい環境を目指す。その厳しい環境だけが、未来に関わったメンバーの発展と幸せを生み出せるのだ。そして、その厳しさはメンバー一人一人の内側から湧き上がるものでなくてはならないのだ。