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八月に入り、益々暑さが増している。最近はベトナムよりも日本の方が気温は高いようだ。外回りを主とする営業マンなどは、スーツも脱げず、汗を吹き出しながら仕事に勤しんでいることだろ。
今期は新しい事にもいくつか取り組んでいる。振り返ってみると、大きなチャレンジや変化は常に夏に来る。夏の熱で脳も身体も活性化するのだろうか。留まっていられない衝動は夏になると強まる。
初めて、自分が社長として企業の登記に奔走したのも夏だ。金も無かったので、ノウハウ本を買い全ての書類作成から手続きを自分で行ったものだ。HWSを経営不振となった本体から分離すべくMBOを敢行したのも夏だ。
この季節は何かをしなければという衝動に駆られる。頭と身体をフル回転させた記憶がよみがえる。また、多くの社会人が休暇を取る時期なので、逆に他者から抜きんでるチャンスだと感じてしまう。これは休暇が全く無かった二十代の頃に、忙しさに対して自分が納得する為の理由付けとして定着した感覚なのだろう。
よって、今年の夏も仕掛けなければ気が済まない。市況は多少回復気味だ。しかし、一息ついている暇はない。ここで一気呵成に攻めなければ駄目だ。攻めを意識し、攻めに勢力を注がなければHWSという零細企業など、いずれ立ち枯れる。
システム開発の世界でも少しずつ保留にされていたプロジェクトが動き出している。市場に開発案件が流れるようになった。HWS社内でも人員が足りず、採用に関する議論が活発化している。ITエンジニアの中には、安定したプロジェクトに従事するようになり、安心している者いるだろう。
しかし、ここで安心しては駄目なのだ。一休み入れては駄目だ。
逆にここで一休み出来る人間は、所詮そう言う人材なのだとも思う。追うべき獲物が前を走っているのに、一休みする狩人もおるまい。一休み出来る人間は、追うべき獲物を決めていないのか、そもそも狩人では無いかだ。
HWSには追うべき獲物がある。達成すべき、ビジョンがある。よって、一休みする機会は永遠に無いかも知れない。志を保つとはそう言うことだろう。我慢をするのではない。衝動が勝るのだ。
HWS社内を見回してみても、売上を確保しつつ、次の事業を構築すべく動いているメンバーがここかしこに頻出し始めた。彼らも夏の暑さに駆られ、新たなチャレンジに取り組んでいる。
HWSが内包する衝動は、私の衝動ではない。HWSという法人格が有する衝動なのだ。この衝動がある間は、HWSは留まることを知らず成長の一途をたどるはずだ。