Topics 最近のTopics
2025.08.15 ヘッドウォータース、BTMと 共同でAIエージェント事業を本格始動 ~AIエージェント活用による全国DX推進を加速~
AIソリューション事業を手がける株式会社ヘッドウォータース(コード番号:4011 東証グロース、本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田 庸介、以下ヘッドウォータース)と、DX推進事業を行う株式会社BTM(コード番号:5247 東証グロース、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:田口 雅教、以下BTM)は、生成AIをはじめとするAIエージェント領域で協業を本格化いたします。
■背景と目的
昨今、生成AI技術のビジネス活用があらゆる産業で本格化しており、大手企業から中堅企業まで、業務効率化やサービス高度化を目的としたAIエージェント導入ニーズが急速に高まっています。
こうした中、ヘッドウォータースとBTMは2024年11月に資本業務提携契約を締結し、AI人材育成・先端プロジェクト開発で連携を深めてまいりました。本提携の狙いは、ヘッドウォータースの高度なAI技術力と、BTMの有する10,000件規模の全国ネットワーク・豊富なIT人材プールを組み合わせることで、地方企業・自治体を含む全国へのAIソリューション展開を加速することにあります。
このたび、提携から生まれた具体的な成果と、さらなる事業展開を発表することで、BTMにおけるAI事業の本格始動を対外的に明確化いたします。現在、ヘッドウォータースからBTM子会社であるBTMAIZへのAI案件に関する戦略的な連携も進んでおり、すでに新規サービスの創出が始まっています。
■共同プロジェクトの成果
ヘッドウォータースが有するAIエージェントの開発には、BTMの子会社BTMAIZが戦略的パートナーとして参画しており、提携による成果が生まれています。
すでに金融機関のAIエージェント支援や、製造業のAgentic Workflow対応など、複数の企業においてAIエージェントの実証が進んでいます。
ヘッドウォータースが蓄積してきたRAG(Retrieval Augmented Generation)技術により、99%以上の応答精度を実現しており、BTMにとっても新規事業創出のモデルケースとなりました。
今後、両社はこのAIエージェントサービスをBTMの既存顧客基盤にも展開し、プロダクトおよびソリューション提供による収益化を目指します。
■新規共同取り組み: AIエージェント対応データプラットフォーム構想
両社は、企業のデータ活用基盤を次世代型に進化させる新サービスを企画しています。それが、Microsoftの提供する統合分析基盤「Microsoft Fabric」を活用したAI-Agent-Readyデータプラットフォームの構築支援サービスです。
Fabricはデータの蓄積からBIまでをオールインワンで提供する最新のクラウドプラットフォームであり、企業内外に散在する大規模データを統合し、高度な分析やAI活用を可能にします。
ヘッドウォータースとBTMは、すでに某大手商社向けにFabricとAzure AIを組み合わせた生成AI基盤構築を支援した知見を汎用化し、あらゆる業界の企業が自社データに基づくAIエージェントを容易に導入できる環境の提供を目指しています。
本サービスは、ヘッドウォータースのデータエンジニアやAIスペシャリストと、BTMのエンジニアリングリソースを融合したチームにより提供されます。
具体的には、データ収集・加工・蓄積のパイプライン構築から、OneLakeによるデータレイク統合、Fabric上のCopilot活用まで包括的に支援し、生成AIを企業内の業務へ実装するための伴走支援を行います。現在、大手数社とPoC(概念実証)段階で協議中であり、2025年内の正式リリースを目指しています。
■人材育成・エンジニアリング強化
両社は、協業効果を最大化するため、人材面の取り組みも進めています。
ヘッドウォータースが強みとするMicrosoft AzureおよびAzure AI Foundry、Copilot支援サービスに関する技術支援プログラムをBTM社内で実施し、両社合わせて対応可能な技術者数を増員してきました。
その結果、Azure OpenAIやFabricに精通したエンジニアがBTM側でも育成され、大手法人顧客から急増するAI案件に対し、柔軟かつ大規模に対応できる体制が整いつつあります。
今後も、定期的な合同勉強会やプロジェクトを通じて人材交流・スキル共有を図り、AIソリューション提供体制を強化してまいります。
加えて、両社は案件・エンジニア情報の迅速な交換を目的とした合同会議体を設置しています。これにより、BTMに集まるさまざまなDXニーズに対してヘッドウォータースの専門チームを適時アサインするなど、状況に応じた柔軟なリソース計画を実現しています。短期的には受注案件の増加、長期的には両社のサービス品質向上と顧客基盤の拡大につなげてまいります。
■今後の展望
ヘッドウォータースとBTMは、本提携を通じて得られたシナジーをさらに深化させ、AI領域のサービス展開を一層拡大してまいります。
ヘッドウォータースは、BTMおよびAIに特化した子会社BTMAIZの連携を強化することによって、需要の高まるAI領域のエンジニア確保とAIイノベーションの全国展開を目指していきます。
今後、生成AIやAIエージェントを核とした新サービスの共同開発や、大企業とのパートナー連携なども視野に入れ、提携効果の最大化を図ってまいります。
以上
■参考
株式会社ヘッドウォータースと株式会社BTM、資本業務提携契約を締結
https://www.headwaters.co.jp/news/headwaters_btm_capital_alliance.html
・AIエージェントとは
自律的に特定のタスクを実行するインテリジェントなシステムです。複数のAIモデルを組み合わせ、単一のモデルでは困難な高度なタスクを自動で実行します。企業では電話応対やスケジュール管理、データ入力などの業務を自動化するために利用されます1。国内のAIエージェント市場は急速に成長しており、2024年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)は44.8%と予測されています。
・RAG (Retrieval Augmented Generation)とは
大規模言語モデル(LLM)と外部データソースを組み合わせ、必要な知識を検索しながら応答を生成する技術です。ユーザーからの質問に対し関連する社内データベース等を参照して回答するため、根拠のある応答を返せる利点があります。世界のRAG市場は2024年から2030年にかけて年平均成長率44.7%で成長すると予測されています。
・Microsoft Fabricとは
マイクロソフト社が提供するクラウドベースの統合データ&AIプラットフォームです。データの移動・蓄積から分析・BIまでを網羅し、複数のツールを組み合わせることなく企業の分析ニーズに対応できます。OneLakeと呼ばれる共有データレイクを中核に据え、データエンジニアリング、機械学習、リアルタイム分析、BIダッシュボード等の機能が統合されています。これにより、部門やツールごとにサイロ化したデータを一元活用し、高度な洞察を得ることが可能になります。
■商標について
Microsoft、Azure、Microsoft 365は、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。Microsoft 365は、Microsoft Corporationが提供するサービスの名称です。その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
■会社情報
会社名:株式会社BTM
所在地:〒163-1304 東京都渋谷区神泉町9番1号 Daiwa渋谷神泉ビル2階
代表者:代表取締役社長兼CEO 田口 雅教
設 立:2011年8月
URL :https://www.b-tm.co.jp/
会社名:株式会社ヘッドウォータース
所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
代表者:代表取締役 篠田 庸介
設 立:2005年11月
URL :https://www.headwaters.co.jp
■本件のお問い合わせ先
株式会社ヘッドウォータース
メール:info@ml.headwaters.co.jp