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2021.07.01 マルチAIプラットフォーム「SyncLect」とアノテーションプラットフォームの「FastLabel」連携を開始。映像物体検出エッジAIをノーコードで転移学習可能に。

 AIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田 庸介、東証マザーズ 証券コード:4011、 以下「ヘッドウォータース」)は、 FastLabel株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鈴木健史、以下「FastLabel」)が提供するアノテーションプラットフォーム「FastLabel」とヘッドウォータースが提供するマルチAIプラットフォーム「SyncLect」の連携を開始します。
fastlabel_synclect_firstvisual_connect_image.png AIは2030年までに約13兆ドルにおよぶ追加の世界経済活動をもたらす可能性があると予測されていますが、一方でAIプロジェクトの約80%はデータの整備とラベリングに費やされているのが実状です。
この非コア作業にデータサイエンティストの時間を使ってしまう事がAIプロジェクトの価格高騰を招いています。
 そこで注目されているのがデータアノテーションツールです。
データアノテーションツールは専門知識が無い担当者でもデータラベリングを施す事ができます。
世界のデータアノテーションツールの市場規模は2020年に4億9,400万米ドルと評価され、2021年から2028年にかけて27.1%の複合年間成長率(CAGR)で拡大すると予想されており、拡大するAI・機械学習プロジェクトやデータ自動活用において必要不可欠な存在となっています。

FastLabelは、「AI開発を10倍速くする」ことをミッションに、AI開発に必要な教師データの作成、分析、管理を効率化、および精度向上を実現するデータアノテーションプラットフォーム「FastLabel」を提供しており、マイクロソフトコーポレーションが提供するスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」にも採択されています。

Fastlabel_gamen_image.png

ヘッドウォータースはFastLabelと連携する事で、データサイエンティストの非コア作業を減らすと共に、映像物体検知における外光の課題(屋外カメラにおいて光の反射、光の差し込み、夕方/夜間対応)を解決する環境変化対応、AIの運用フェーズにおいて法人顧客がセルフでAIの改善学習ができる「SyncLect CL Dashboard」のプロダクト提供を行い、運用効率を高めることで、AI活用オンボーディングを支援します。

連携による主な特徴:

  • ・ AI+IoTを一括管理できる「SyncLect CL Dashboard」上で、アノテーション作業を誰でもノーコードでできるインソースモードと、数円単位から外部依頼できるアウトソースモードを搭載したMLOps。※1
  • ・ 映像解析エンジン「SyncLect Detection」の学習済みモデルにノーコードで転移学習。※2
  • ・ エッジAIプラットフォーム「SyncLect IoT Edge」で任意のAI学習モデルをIoTエッジデバイスにリモートで入替・アップデート。※3
  • ・ 日本マイクロソフトが提供するAzure Storage、SyncLect、FastLabelとのシームレスな連携

  • fastlabel_synclect_connect_data_flow.png

    今後は、自動運転車両/自律飛行ドローンなどモビリティデバイスの映像解析、スマートストアにおけるカメラとセンシングデータから成る点群画像解析、スマートシティにおけるエッジデジタルツイン※4、音声波形の特徴量並びに環境音解析におけるデータラベリングなど、多くのAIプロジェクトで連携を図って参ります。

     なお、本件による当社の当期業績に与える影響は軽微であります。今後開示すべき事項が発生した場合には速やかにお知らせいたします。

    ※記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。


    ※1.MLOpsとは、実験的な機械学習モデルを本番システムに組み込むプロセスです。この言葉は、「機械学習」とソフトウェア分野でのDevOpsの継続的な開発慣行を組み合わせたもので、PoCから実運用に乗せる為の技術的テーマとして注目されています。
    ※2.転移学習とは、ある領域の知識を別の領域の学習に適用させる技術です。既にある学習モデルを応用して追加で学習させる事で学習コスト削減に繋がります。
    ※3.エッジAIはIoTデバイス内で機械学習予測やディープラーニング推論を行う技術で、主に自動運転で用いられている技術です。クラウドを利用しない事でレスポンスタイムの向上、コストパフォーマンスの向上、インターネットを経由しない為セキュリティ性の向上に寄与します。
    ※4.デジタルツイン(Digital Twin)とは、IoTにより現実世界のモノ、場所、プロセスなどデジタル上で表現・接続できる技術の総称です。


    FastLabel株式会社について
    社名:FastLabel株式会社
    代表者:代表取締役社長 鈴木 健史
    事業内容:アノテーションプラットフォームの開発・提供
    本社所在地:〒141-0001 東京都品川区北品川5-5-27 201号
    URL:https://fastlabel.ai/


    株式会社ヘッドウォータースについて
    社名:株式会社ヘッドウォータース
    代表者:代表取締役 篠田 庸介
    事業内容:AIソリューション事業
    本社所在地:東京都新宿区新宿2-16-6新宿イーストスクエアビル7階
    URL:https://www.headwaters.co.jp/

    <本件のお問い合わせ>
    株式会社ヘッドウォータース :長澤、西間木
    メール:info@ml.headwaters.co.jp