01/Security Copilotとは
Microsoft Security Copilotとは:セキュリティ担当者の調査と判断を支える生成AI
Microsoft Security Copilot(セキュリティコパイロット、旧称 Copilot for Security)は、サイバー攻撃の兆候の調査、影響の把握、報告書の作成といったセキュリティ運用の作業を、生成AIで支えるMicrosoftのサービスです。担当者は「このインシデント(攻撃の疑いがある出来事)を要約して」「この利用者の不審なサインインを調べて」のように、普段の言葉で質問できます。AIはMicrosoft DefenderやMicrosoft Sentinelなどに記録された情報を集め、要約や次に確認すべき点を返します。
使う場所は2つあります。専用の画面で質問や定型の調査手順(プロンプトブック)を実行する使い方と、Defender、Entra、Intune、Purviewといった普段の管理画面に組み込まれた機能を使う使い方です。近年は、質問に答えるだけでなく、不審メールの仕分けなど決まった作業をAIが自ら進める「AIエージェント」の提供が広がっています。AIエージェントとは、指示を受けて情報を調べ、判断の材料をそろえ、作業を進めるAIのことです。
これまでの調査とSecurity Copilotを使った調査
これまで:担当者が画面を行き来して調べる
① 警告を確認し、関係する記録を製品ごとの画面で探す
② 検索の条件を手で書き、結果を表に転記する
③ 経緯と影響をまとめ、報告書を一から書く
調べ方と書き方が担当者の経験に左右され、件数が増えると追いつきません。
Security Copilot:AIが集めて、人が判断する
① AIが関係する記録を集め、インシデントを要約する
② 普段の言葉の質問から、検索の条件をAIが作る
③ 報告書の下書きをAIが作り、担当者が確認する
情報集めと下書きをAIに任せ、担当者は判断と対応に時間を使えます。
Microsoft Learnの記載をもとに作図
Security Copilotを使うメリット
調べる時間を短くできる
関係する記録をAIが集めて要約するため、製品ごとの画面を行き来する時間が減ります。
普段の言葉で調べられる
検索の条件を書けなくても、質問の文章からAIが条件を作ります。
報告書の下書きを任せられる
インシデントの経緯と影響をまとめた下書きをAIが作り、担当者は確認と修正に集中できます。
調べ方をそろえられる
くり返す調査を手順(プロンプトブック)にしておけば、担当者が変わっても同じ流れで調べられます。
決まった作業をAIに任せられる
不審メールの仕分けなど、AIエージェントが決まった作業を進め、結果を人が確認します。
契約の範囲で試せる
Microsoft 365 E5/E7では利用量が含まれており、別途の容量を買わずに始められます。
02/注目される背景
セキュリティ人材の不足とAIを使う攻撃:Microsoft 365 E5/E7への組み込み
攻撃する側もAIを使い、攻撃の速さと数が増えています。一方で、監視と調査を担う人材は足りず、警告の確認や報告書の作成に追われる状況が続いています。Microsoftは、Security Copilotを担当者の普段の画面に組み込み、AIエージェントが決まった作業を進める形へ広げています。
2025年11月、MicrosoftはSecurity CopilotをMicrosoft 365 E5の契約に追加費用なしで含めると発表し、順次有効化を進めてきました。現在はMicrosoft 365 E5とE7が対象で、利用者1,000人ごとに毎月400 SCU(Security Copilotの利用量の単位)、上限は毎月10,000 SCUです。この範囲を超える利用は、将来、使った分だけの追加料金で拡張できるとしています。組み込みによって、別途の容量を買わずに試せる企業が増え、「使える状態にある機能を、どの業務に、どこまで任せるか」を決めることが課題になっています。
Microsoft Security Blog(2025年11月18日公開・2026年10月27日更新)
Microsoft 365 E5への組み込みとAIエージェントの拡充
提供済みの37のエージェントに加え、Microsoft製12、パートナー製30超の新しいエージェントを発表しました。Microsoftの比較試験では、不審メールの仕分けを担うエージェントで、模擬の不審メールを見つける速さが最大550%向上したとしています。
同ブログの記載
自社に合わせたエージェントと社内情報の活用
既製のエージェントで足りない業務は、自社用のエージェントを作れます。社内の資料をもとに、自社の環境に合った提案を返す機能も試験提供中の機能(プレビュー)として追加されています。
03/仕組み
Security Copilotの処理の流れ:質問から回答・作業の実行まで
Security Copilotは、質問を受けると、つながっている製品や外部の情報源(プラグイン)から必要な情報を集め、AIで整理して答えます。くり返し行う調査は、手順をまとめた「プロンプトブック」にしておけば、誰が実行しても同じ流れで調べられます。
処理の流れ
1質問・きっかけ担当者の質問、プロンプトブックの実行、警告の発生などで動き始めます
→
2必要な情報を集めるDefender、Sentinel、Entraなど、つながっている製品や外部の情報源から集めます
→
3AIが整理する集めた情報を突き合わせ、要約、影響の見立て、次に確認すべき点をまとめます
→
4回答・作業の実行回答や報告書の下書きを返し、エージェントの場合は決まった作業を進めます
Microsoft Learnの記載をもとに作図。AIの回答は担当者が確認してから対応に使います
できること内容業務での使い道
専用の画面で質問するStandalone
Security Copilotの画面で、複数の製品の情報をまたいで質問・調査します。
インシデントの全体像の把握、関係する記録の横断的な調査
普段の画面で使うEmbedded
Defender、Entra、Intune、Purviewの画面に組み込まれた機能として使います。
警告の要約、サインインの調査、端末の設定の確認をその場で行う
調査の手順をまとめるプロンプトブック
くり返す調査の質問と順序をまとめておき、まとめて実行します。
定型の初動調査を、担当者の経験によらず同じ流れで行う
情報源をつなぐプラグイン
Microsoft製品のほか、他社のセキュリティ製品や社内の情報源をつなぎます。
Microsoft Sentinelに集めた他社製品の記録も含めて調べる
決まった作業を任せるAIエージェント
既製のエージェントや自社用のエージェントが、決まった作業を自ら進めます。
不審メールの仕分け、危険な利用者の対処の提案、アクセス設定の見直し
04/使いどころ
Defender・Entra・Intune・Purviewでの活用と、利用量(SCU)の考え方
Security Copilotは、Microsoft 365 E5に含まれる4つのセキュリティ製品の画面に組み込まれ、それぞれの担当者の作業を支えます。
Microsoft Defender
監視・調査・対応
警告の仕分け、インシデントの要約、脅威の情報の提示、普段の言葉での調査を支えます(Defender)。
Microsoft Entra
IDとアクセスの管理
危険な利用者への対処、条件付きアクセス(サインインの条件)の見直し、アクセス権の棚卸しを支えます(Entra ID)。
Microsoft Intune
端末の管理
要件から端末の設定案を作り、変更が業務に与える影響を事前に確かめ、不要な端末を見つけます。
Microsoft Purview
データの保護
機密情報のリスクを見つけて分析し、警告の仕分けと対処を支えます(Purview)。
利用量(SCU)の考え方
Security Copilotの費用と使える量は、SCU(Security Compute Unit、AIが処理する量の単位)で決まります。質問の内容や使うエージェントによって消費量が変わり、上限に達すると回答が返らなくなります。
Microsoft 365 E5/E7に含まれる分
利用者1,000人ごとに毎月400 SCU、上限は毎月10,000 SCU。テナント全体で共有し、使わなかった分は翌月に繰り越せません。
容量を別に用意する場合
Azureで容量を作成し、1時間単位で課金されます。使わなくても容量がある間は費用がかかるため、時間帯や業務量に合わせた設計が必要です。
料金と提供条件はMicrosoftの最新の公開情報で確認してください
05/当社の支援内容
Security Copilotの導入・PoCから、業務連携・活用定着・セキュリティ運用の高度化までの支援
当社は、Security Copilotを有効にするだけでなく、貴社の調査・情報収集・報告の業務を分解し、Security Copilotと業務の自動化の仕組み(Azure Logic Apps)を組み合わせて、運用の自動化と内製化を支援します。
支援の流れ
支援 1環境準備と利用量の見積もり権限、つなぐ製品、SCUの試算
→
支援 2貴社環境でのPoC対象業務での動作と効果の確認
→
支援 3・4調査・報告の自動化Logic Appsとの連携、報告書の自動作成
→
支援 5・6定着と運用の高度化ワークショップ、運用業務全体の設計
支援 1
環境準備と利用量の見積もり
必要な権限、つなぐ製品と情報源、使う人の範囲を整理し、Security Copilotを使える状態にします。業務量からSCUの消費を見積もり、E5/E7に含まれる分で足りるか、容量の追加が必要かを判断します。
支援 2
貴社環境でのPoC
時間のかかっている調査や報告の業務を選び、貴社の環境でSecurity Copilotの動作と出力の正確さを確かめます。結果をもとに、本格的に使う範囲を決めます。
支援 3
調査の情報集めの自動化
インシデント調査のたびに手で行っている定型の情報集めを、Security CopilotとAzure Logic Appsを組み合わせたアプリで自動化します。作ったアプリの機能の拡張と、貴社での内製化も支援します。
支援 4
報告書の自動作成
インシデントの報告書や、日次・月次の集計レポートを、AIで自動作成する仕組みを設計します。集計、AIによる作成、関係者への配信までを1つの流れにします。
支援 5
プロンプトの改善と活用の定着
貴社の担当者向けにワークショップを行い、質問の仕方の改善、使い道のアイデア出し、ハンズオンを通じて、現場で使われる状態をつくります。事業部門への展開も支援します。
支援 6
セキュリティ運用業務全体の設計
記録の一元化と長期保存、報告の自動化、インシデントと対応の進み具合の管理、経営層・担当者別のダッシュボードまで、運用業務全体を設計します。プロンプトブックや自社用エージェントの設計も含みます。
06/特長
調査・報告の自動化の構成:Security Copilot・Logic Apps・Sentinelの組み合わせ
当社は、Security Copilotを単独の質問の画面として使うだけでなく、決まった時間や警告をきっかけに動く自動化の流れに組み込みます。記録の集計、AIによる要約と報告書の作成、関係者への配信までをつなぎ、担当者は確認と判断に集中できる構成にします。
構成イメージ
Triggerきっかけ
決まった時刻、警告の発生、担当者の依頼をきっかけに、自動化の流れが動き始めます。定時実行警告依頼
Workflow自動化の流れ
Azure Logic Appsが、記録の集計、AIへの依頼、結果の整形、配信の順に処理を進めます。Azure Logic Apps
AIAIによる要約・作成
Security Copilotが、集めた記録をもとに要約と報告書の下書きを作ります。業務によっては他のAIと比べて選びます。Security CopilotプロンプトブックAzure OpenAI
Output配信・確認
Teamsやメールで関係者に届け、担当者が確認してから対応や報告に使います。Teamsメールダッシュボード
顧客環境に合わせて構成
特長 1/3
実機での検証の知見
2024年から、容量の作成、テナントとの関連付け、必要な権限、SCUの消費量、上限を超えたときの応答、使わない時間の課金までを実機で確かめ、技術ブログで公開しています。
特長 2/3
お客様の環境での構築経験
製造業のお客様の環境でPoCを行い、Security CopilotとLogic Appsを組み合わせた自動化アプリを作りました。製品を有効にするだけで終わらせません。
特長 3/3
業務に合うAIを選ぶ
報告の自動化では、Security Copilot、Azure OpenAI、Microsoft 365 Copilotを品質・費用・運用のしやすさで比べる設計を行います。製品ありきではなく、業務に合わせて選びます。
07/取り組み事例
Security Copilotの実機検証と、製造業でのPoC・自動化アプリの構築
2024年から実機での構築と利用量の検証を行い、その知見をもとに、お客様の環境でのPoC、調査業務の自動化、活用の定着を支援してきました。お客様名は伏せ、業種と取り組み内容で紹介します。
対象・テーマ取り組み内容
当社(技術検証)Security Copilot
Azureでの容量の作成、テナントとの関連付け、必要な権限の確認を実機で行いました。SCUの消費量、上限を超えたときの応答、使っていない時間の課金も確かめ、技術ブログで公開しています(料金は2024年当時の情報です)。
製造業(PoC・自動化アプリ)Security Copilot・Logic Apps
お客様の環境でSecurity Copilotの要素技術を構築し、PoCを行いました。インシデント調査で毎回手作業で行っていた定型の情報集めを自動化する簡易アプリを、Security CopilotとLogic Appsを組み合わせて作り、その後の機能拡張と内製化の支援も提案しています。
製造業(活用の定着)ワークショップ
お客様の担当者向けにワークショップを行いました。質問の仕方の改善、使い道のアイデア出し、事業部門への展開、ハンズオンを、継続的な支援として提案しています。
製造業(調査・報告)調査・提案資料
Security Copilotを使ったインシデント報告書の自動作成の仕組みを調べ、インシデント調査に関する提案資料と報告書の作成イメージをまとめました。
製造業(運用業務全体)設計・提案
日次の集計データの一元化と長期保存、集計・報告書作成の自動化、インシデントと対応の進み具合の一元管理、経営層・担当者別のダッシュボードを組み合わせた提案を行いました。Logic Appsで「起動→集計→AIによる作成→配信」の流れを設計し、使うAIを品質・費用・運用のしやすさで比べています。
公開している関連の取り組み
AIエージェントの統制
Agent 365 ソリューション
Entra・Purview・Defenderを組み合わせ、AIエージェントのID、権限、データ保護、監視を扱う支援です。
08/顧客価値
調査の手間・報告の負担・属人化の解消と、役割別の効果
よくある課題Security Copilotでの対応得られる価値
警告の件数が多く、確認が追いつかない
AIが警告を要約し、AIエージェントが決まった仕分けを進める
重要な警告に担当者の時間を使える
調査のたびに同じ情報を手で集めている
Logic Appsと組み合わせ、定型の情報集めを自動化する
初動の調査が早くなり、作業の抜けが減る
報告書の作成に時間がかかる
記録の集計から報告書の下書きまでを自動化する
報告の作業時間が減り、内容の水準がそろう
調べ方が特定の担当者に偏っている
普段の言葉での調査と、プロンプトブックで手順をそろえる
担当者が変わっても同じ流れで調べられる
契約に含まれる機能が使われていない
PoCとワークショップで、業務での使い道を決める
E5/E7の投資を運用の改善につなげられる
経営層・CISO
インシデントの状況と対応の進み具合を、ダッシュボードと定期の報告で把握できます。
セキュリティ運用の担当者
情報集めと報告書の作成が減り、判断と対応に時間を使えます。
情報システム部門
ID、端末、データの管理画面でAIの支援を使い、設定の見直しや問い合わせ対応が早くなります。
グループ会社・事業部門
共通の手順と報告の形式で、拠点ごとの対応の水準をそろえられます。
09/業界ユースケース
製造・金融・教育・グループ企業での活用例と、向いている企業
業界よくある状況業務での使い道
製造
工場・グループ会社を含む多くの拠点と端末
インシデント調査の情報集めの自動化、拠点別の定期報告の自動作成
金融・保険
監督官庁への報告と、厳しい記録の要件
インシデントの経緯の要約、報告書の下書き、調査記録の整理
教育・研究機関
利用者と端末が多く、運用の担当者が少ない
危険なサインインの調査、端末の設定の見直しをAIで支える
小売・サービス
店舗・ECなど、利用者と取引の多い環境
不審メールの仕分け、アカウントの乗っ取りの疑いの初動調査
グループ企業
子会社ごとに運用の水準が違う
共通のプロンプトブックと報告の形式で、Sentinelの記録を横断して管理
全業種(情報システム部門)
ID・端末・データの管理を少人数で担当
Entra・Intune・Purviewの管理画面でのAIの支援と、エージェントによる定型作業
向いている企業
・Microsoft 365 E5/E7を契約しており、含まれる機能を活かしたい・DefenderやSentinelで監視しているが、調査と報告に時間がかかっている・調べ方や報告の水準が担当者によってばらつく・定型の調査や報告を自動化し、社内で育てていきたい
別の方法が合う場合
・Microsoftのセキュリティ製品をほとんど使っていない(まず監視の基盤の整備から支援します)・24時間365日の監視をすべて外部に任せたい(監視の委託と組み合わせる構成を検討します)・AIの出力を人が確認する体制を置けない
最初の打ち合わせで伺うこと
Q. Microsoft 365 E5/E7の契約と、使っているセキュリティ製品は何ですかQ. 月にどのくらいの警告・インシデントを確認していますかQ. 調査と報告で、特に時間がかかっている作業は何ですかQ. 報告書は誰に、どの頻度で提出していますかQ. Security Copilotをすでに使っている場合、どの機能を使っていますかQ. AIに任せてよい作業と、必ず人が判断する作業は何ですか
10/想定ROI
インシデント調査・定期報告・情報収集の作業時間の削減試算
セキュリティ運用の担当者5名が、月に300件の警告・インシデントを確認し、週次・月次の報告書を作っている企業を想定した試算です。情報集めと下書きをAIと自動化に任せ、担当者の作業時間を減らします。
作業現状(前提)導入後削減
インシデントの初動調査(情報集め)
月300件 × 30分 = 年1,800時間
定型の情報集めを自動化し、年720時間
▲60%
インシデント報告書の作成
月20件 × 2時間 = 年480時間
AIの下書きを確認・修正し、年190時間
▲60%
週次・月次の集計レポート
月16時間 = 年192時間
集計から配信までを自動化し、年48時間
▲75%
ID・端末の設定の確認と見直し
月20時間 = 年240時間
管理画面でのAIの支援で、年140時間
▲42%
実際の効果は、PoCで現行の作業時間とAIの出力の正確さを測って算出します。
11/他の手段との違い
Azure OpenAIでの自作・Microsoft 365 Copilot・監視の外部委託との比較
報告書の作成などは、Security Copilot以外のAIでも実現できます。当社は製品ありきではなく、品質・費用・運用のしやすさで比べて、業務ごとに使うAIを選びます。
方法特徴選ぶときの目安
Azure OpenAIなどで自作する
使うモデルや処理の流れを自由に設計できる。セキュリティ製品とのつなぎ込みは自分で作る
独自の要件が多い場合や、費用を細かく管理したい場合に。報告の自動化では比較の候補にします
Microsoft 365 Copilot
Word・Excel・Teamsなどで文書の作成や要約を支える
報告書の清書や社内への共有に。セキュリティ製品の記録の調査には向きにくい
監視・対応の外部委託
24時間の監視と一次対応を専門の事業者に任せる
社内に担当者を置けない場合に。委託とSecurity Copilotを組み合わせる構成もあります
Security Copilot
Defender・Entra・Intune・Purview・Sentinelの記録を直接使い、普段の画面とエージェントで運用を支える
Microsoftのセキュリティ製品を使い、社内の調査と報告を早くしたい場合に
12/ガバナンス
利用者の権限・AIの出力の確認・利用量の管理と運用ルール
セキュリティの情報は機密性が高く、AIの出力をそのまま対応に使うと誤りの影響が大きくなります。誰が使えるか、AIに何を任せるか、どこで人が確認するかを、導入の最初に決めます。
AIの出力の確認
AIの回答や報告書の下書きは、担当者が確認してから対応や報告に使う手順にします。
利用量と費用の管理
SCUの消費を定期的に確認し、上限に達して回答が止まらないよう、使い方と容量を見直します。
記録の保存
AIへの質問と回答、エージェントの実行の記録を残し、後から経緯を追えるようにします。
13/当社について
Microsoftの認定パートナーとしてのAI・セキュリティ運用の支援
Microsoft AI Innovation Partner of the Year 2024
マイクロソフト製品の活用でAI分野に革新を起こしたパートナーに贈られる賞の初代受賞パートナーです(受賞のお知らせ)。
Microsoftの上位パートナー認定
「Microsoft Solutions Partner for Digital & App Innovation(Azure)」に加え、上位資格の「AI Platform on Microsoft Azure」「Agentic DevOps with Microsoft Azure and GitHub」を取得しています(認定のお知らせ)。
14/はじめ方
現状整理からPoC・本番化までの5ステップのスタートプラン
Microsoft 365 E5/E7をお使いの場合は、含まれている利用量の範囲で始められます。最初は、時間のかかっている調査や報告の業務を1つ選び、AIの出力の正確さと作業時間の変化を測ってから、対象を広げます。
1
STEP 1 現状の整理
契約とセキュリティ製品の状況、警告・インシデントの件数、調査と報告にかかっている時間を整理します。ROI試算の前提となる現行の作業時間もここで測ります。
2
STEP 2 対象業務と評価基準の決定
時間のかかっている調査や報告の業務を1つ選び、AIの出力の確認方法と、合格の基準を決めます。必要な利用量も見積もります。
3
STEP 3 PoCと効果の測定
貴社の環境でSecurity Copilotを使い、出力の正確さと作業時間の変化を測ります。結果をもとに、質問の仕方と手順を見直します。
4
STEP 4 自動化と定着の準備
定型の作業をLogic Appsと組み合わせて自動化し、ワークショップで担当者の使い方をそろえます。権限、確認の手順、利用量の管理を決めます。
5
STEP 5 本番化と対象の拡大
本番で使い始め、他の調査・報告の業務や、自社用のエージェントへ広げます。フォワードデプロイ(FDE)で現場に入り込んで伴走します。
短期間で試作したい場合は、HWS Agent Camp(約2週間の事前準備と2日間の集中開発)で、インシデントの仕分けや報告書の作成といった運用の流れを題材に、AIエージェントを試作できます。
15/関連ソリューション
AI時代の防御運用を、
検知から検証まで。
Agentic Security. 検知・影響分析・対処・検証を一連のサイクルとして高度化し、重要な判断は人へ切り替えます。
AIエージェントの
ID・権限・監視を統制する。
Agent 365. Entra・Purview・Defenderを組み合わせ、AIエージェントのID、権限、データ保護、監視を扱います。
100超の専門AIが、
コードの脆弱性を実証する。
Microsoft MDASH. 100を超える専門AIエージェントが、コードの脆弱性を探索・検証・実証するMicrosoft Securityのスキャナーです。
対象業務と責任分界を、
先に設計する。
フォワードデプロイ(FDE). 対象業務、企業データ、権限、例外、品質要件、導入・定着を、顧客企業とともに設計します。
運用の流れを、
2日間で試作する。
HWS Agent Camp. 専門エンジニアが伴走する2日間の集中開発で、AIエージェントのプロトタイプを構築します。
16/よくあるご質問
Q. Microsoft Security Copilot(セキュリティコパイロット)とは何ですか。
A. セキュリティの監視・調査・対応に生成AIとAIエージェントを使う、Microsoftのサービスです。インシデントの要約、普段の言葉での調査、報告書の下書き、決まった作業のエージェントによる実行などができます。
Q. Copilot for Securityとは違うものですか。
A. 同じサービスです。Microsoft Copilot for Securityから、Microsoft Security Copilotへ名称が変わりました。
Q. Microsoft 365 E5/E7に含まれていますか。
A. はい。Microsoft 365 E5とE7の契約に含まれ、利用者1,000人ごとに毎月400 SCU、上限は毎月10,000 SCUが使えます。範囲を超える利用は、将来、使った分だけの追加料金で拡張できるとMicrosoftは説明しています。最新の条件は公式情報で確認してください。
Q. SCUとは何ですか。
A. Security Compute Unitの略で、Security Copilotが処理する量の単位です。質問の内容やエージェントによって消費量が変わり、上限に達すると回答が返らなくなります。当社は業務量から消費を見積もります。
Q. Microsoft 365 Copilotとはどう違いますか。
A. Microsoft 365 CopilotはWordやTeamsなどでの文書作成や要約を支えます。Security Copilotは、Defender、Entra、Intune、Purview、Sentinelなどセキュリティ製品の記録を使い、調査と対応を支えます。
Q. Microsoft Sentinelは必要ですか。
A. 必須ではありません。Defenderなどの画面に組み込まれた機能だけでも使えます。他社製品を含む記録を横断して調べたい場合や、報告の自動化を行う場合は、Microsoft Sentinelと組み合わせると効果が出やすくなります。
Q. AIの回答をそのまま信用してよいですか。
A. AIの出力は誤りを含むことがあるため、担当者が確認してから対応や報告に使う手順にします。影響の大きい対処は、必ず人の承認を挟む設計にします。
Q. 自社の業務に合わせたエージェントは作れますか。
A. 作れます。既製のエージェントで足りない業務は、自社用のエージェントを設計できます。当社は、プロンプトブックとエージェントの設計を支援します。
Q. 導入の実績はありますか。
A. 2024年から実機での構築と利用量の検証を行い、技術ブログで公開しています。また、製造業のお客様の環境でPoCを行い、Security CopilotとLogic Appsを組み合わせた調査の自動化アプリを作りました。
Q. どこから始めればよいですか。
A. 時間のかかっている調査や報告の業務を1つ選び、現状の整理とPoCから始めます。Microsoft 365 E5/E7をお使いの場合は、含まれている利用量の範囲で試せます。
Security Copilotの活用に関するご相談
利用量の見積もり、貴社環境でのPoC、調査・報告の自動化、プロンプトの改善と定着まで、貴社の状況に合わせてご提案します。
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