01/Copilot Coworkとは
Copilot Coworkとは:Microsoft 365の中で複数の手順の仕事を進めるAIエージェント
Copilot Cowork(コパイロット コワーク)は、やりたいことを伝えると、Microsoft 365の中でメールの送信、文書の作成、会議の調整、Teamsへの投稿などの複数の手順を、本人に代わって進めるMicrosoftのAIエージェントです。Microsoft 365 Copilotの機能の1つで、会社・学校のアカウント向けには一般提供されています。
AIエージェントとは、指示を受けて情報を集め、考え、資料の作成や連絡などの作業まで進めるAIです。Copilot Chatが質問に答えて下書きを返すのに対し、Coworkは複数のアプリをまたいで作業を最後まで進め、送信や共有の前に本人の承認を求めます。会議やメールの経緯などの仕事の背景は、Microsoft 365の職場の文脈をAIに渡すWork IQから受け取ります。Anthropic社にも「Claude Cowork」という製品がありますが、Copilot CoworkはMicrosoft 365の中で、会社の権限と管理の仕組みの上で動く点が異なります。関連する考え方はコンテキストエンジニアリングで解説しています。
Copilot Coworkに任せたときの流れ
人が伝えること
目的(例:来週の提案の準備)使う資料・関係者・期間守ってほしい書式や手順
→
Copilot Cowork
計画を立て、手順を画面に示すメール・会議・ファイルから必要な情報を集める文書・資料・表をつくり、予定を調整する送信や共有の前に、人の承認を求める
→
仕上がるもの
提案書・報告書(Word・PowerPoint)集計表(Excel)会議の調整・メールの下書き毎日・毎週の定期のレポート
Microsoft Learn「Copilot Cowork の概要」の記載をもとに作図
任せられる仕事の大きさ:Copilot Chat・Copilot Studio・Copilot Cowork
1回の応答
Copilot Chat
質問に答え、下書きや要点を返します。その後の作業は人が行います。
向く仕事:すぐに欲しい下書き・要約
決まった業務
Copilot Studioのエージェント
問い合わせや申請など、手順が決まった業務を、部門で作ったAIが手助けします。
向く仕事:決まった問い合わせ・申請
目的から成果物まで
Copilot Cowork
目的を伝えると計画を立て、アプリをまたいで作業を進め、送信の前に承認を求めます。決まった時刻やきっかけでも動きます。
向く仕事:判断と資料づくりを含む複数の手順
右へ行くほど、1回の依頼で任せられる仕事が大きくなります。Microsoft Learn「Copilot Cowork のよくある質問」の記載をもとに作図
Copilot Coworkならではのできること
アプリをまたいで最後まで進める
メール、予定、Word・Excel・PowerPoint、Teamsをまたいで、情報を集めてから成果物を届けるまでを進めます。
既存のファイルを直接直す
OneDriveやSharePointにある既存のWord・Excel・PowerPointのファイルを開き、その場で編集します。
自社のスキルを足し、出来を採点する
業務の手順をスキルとして追加でき、Coworkがスキルの出来を4つの観点で採点して報告します。
決まった時刻やきっかけで動く
「毎朝9時に」と伝えれば定期的に、受信トレイやチャネルの動きがあれば、それをきっかけに準備を始めます。
送る前に承認を求め、途中で止められる
送信や投稿の前に承認を求めます。作業はいつでも一時停止・再開・中止できます。
過去の作業を踏まえて続ける
以前のChatの会話やCoworkのタスクを選んで、新しい依頼の前提として使えます。
02/注目される背景
AI活用を個人の作業から業務の流れへ:令和8年版 情報通信白書
総務省の令和8年版 情報通信白書(2026年7月公表)は、日本企業の生成AIの利用が広がった一方で、使い方が個人の作業の効率化にとどまり、業務の変革や社内データの活用では他国との差が大きいことを示しています。
令和8年版 情報通信白書の主な数値(日本企業)
生成AIを何らかの業務で利用日本企業で、何らかの業務に生成AIを使っている割合です。前年度の調査から大きく上がりました。
86.4%
最も多い用途は議事録・メールの作成補助業務別で最も多く、効果を実感した割合も最も高い用途です。個人の作業の効率化が中心です。
約7割
業務の変革に組織的な取り組みなし米国・ドイツ・中国に比べて顕著に高く、他の3か国では社内データをAIが参照できるようにしている企業が5割を超えています。
27.0%
白書が示すAI活用の効果を生む段階
段階 1
汎用AIで個人の作業を効率化
安全に使える環境と利用のルールを整え、社員の個人の作業で使います。
→
段階 2
活用を全社に広げる
使い方の例を集めて社内に広げ、効果を実感できる場面を増やします。
→
段階 3
業務の流れ全体をAI前提で変える
AIに補助させる作業と任せる作業を決め、社内のシステムやデータとAIをつなぎます。
総務省「令和8年版 情報通信白書」AI導入・活用による効果創出のステップの記載をもとに作図
白書は、業務の変革を進めるには、どの作業をAIに補助させ、どの作業をAIに任せるかを決めて業務の流れ全体を設計し、社内のシステムやデータとAIをつなぐことが必要だと述べています。複数の手順の作業を任せ、人が確認と承認を行うCopilot Coworkは、Microsoft 365を使う企業が「補助」から「任せる」へ進む手段の1つです(03 仕組み)。
03/仕組み
Copilot Coworkの4つの要素:計画と実行・スキル・承認・定期実行
Microsoft Learnの説明をもとに、Copilot Coworkの働きを4つの要素に分けて示します。どの要素も、使う人がMicrosoft 365でもともと持っている権限の範囲の中で動きます。
計画と実行
依頼を手順に分け、メール、予定、ファイル、Teamsをまたいで作業を進めます。途中経過は画面に表示されます。
Plan & Act
スキル
文書作成やメール、予定の調整などの組み込みのスキルに加え、自社の手順をまとめたスキルを追加できます。作ったスキルの出来は、Coworkが点数で示します。
Skills
Copilot Cowork本人の権限の範囲で動く
承認
メールの送信、メッセージの投稿、共有の場所の変更などは、内容を準備して本人の承認を待ちます。
Approval
定期・きっかけでの実行
決めた時刻に作業を繰り返すほか、受信トレイやチャネルの動きをきっかけに対応の準備を始めます。
Schedule & Trigger
Microsoft Learn「Copilot Cowork の概要」「Copilot Cowork を使用する」の記載をもとに作図
Coworkに最初から入っているスキルと、自社で足せるもの
WordExcelPowerPointPDFメール予定の調整予定表の管理会議毎日のブリーフィング社内の検索連絡文詳しい調査カード表示アプリ作成(先行提供)
+ 自社で足せるもの自社のスキル追加機能(プラグイン)過去の会話・タスクの参照
Microsoft Learn「Copilot Cowork のよくある質問」「Copilot Cowork を使用する」の記載をもとに作図
Coworkに業務を任せるときに大事なのは、AIそのものよりも、その外側に置く枠組みと、結果を確かめて直し続ける仕組みです。前者をハーネスエンジニアリング、後者をループエンジニアリングと呼びます。Coworkには、スキル、承認、本人の権限、一時停止、定期実行、スキルの採点など、どちらにも使える機能がそろっています。
ハーネス:Coworkの外側に置く枠組み
スキル
業務の手順、判断の観点、書式を書いた指示書。毎回同じ型で作業させる
承認
送信・投稿・共有の変更の前に、人が内容を確かめる
権限
本人の権限の範囲で動く。共有設定の広すぎるファイルを先に直す
出力の区分
社内用・お客様向け・外部向けを分け、固有名を伏せる
記録と費用
作業の記録、使ったクレジット、Agent 365での管理
ループ:結果を確かめてスキルを直す繰り返し
1
定期・きっかけで実行する決めた時刻や、メール・チャネルの動きをきっかけに作業を始めます。
2
結果と使用量を確かめる成果物の質、人が直した箇所、使ったクレジットを確かめます。
3
スキルを採点して直すCoworkのスキルの採点と、つまずいた箇所をもとに、手順や観点を書き直します。
4
分ける・まとめる継ぎ足しで長くなったスキルを分け、共通部分をまとめて矛盾をなくします。
↻ 1に戻り、継続的に繰り返す
当社のハーネスエンジニアリング・ループエンジニアリングの考え方を、Copilot Coworkの機能に当てはめて作図
Copilot Coworkは、Microsoft 365 Copilot(Premium)の契約がある利用者が、使った分だけ支払う料金(Copilotクレジット)で使えます。ブラウザ、Outlook、Teams、パソコンとスマートフォンのCopilotアプリで使えます。作業に合わせてAIのモデルが自動で選ばれ、Anthropic社のモデルを使うこともできます(Microsoft Learnの記載)。
04/使いどころ
Copilot Coworkが向く業務と、Copilot Chat・Copilot Studio・自社のAIエージェントとの使い分け
Coworkが力を発揮するのは、複数の情報源を見て、成果物をつくり、関係者に届けるまでの手順がある業務です。Microsoftも、会議の準備、予定の整理、企業の調査、新製品の発売の計画などを向いている場面に挙げています。単発の質問や文章の整え直しは、Copilot Chatで足ります。
提案の準備
過去の知見を踏まえて提案書をつくりたい
過去の提案資料・似た案件公開しているお知らせ
→
提案書のたたき台
社内の資料と公開情報から使える実績と似た案件を探し、提案の筋書きを組み立ててから資料にします(SAIDDar)。
進み具合の確認
計画と実際の進み具合のずれを見つけたい
作業計画の表(Excel)作業管理ツールの一覧
→
食い違いの一覧
作業計画の表と作業管理ツールから書き出した一覧を突き合わせ、状態の食い違いや抜けている作業を重要度つきで並べます。
定期の確認
毎日の確認と連絡を自動にしたい
稼働状況のレポート(Power BI)決まった時刻
→
Teamsへの自動の投稿
稼働状況のレポートを毎日確かめ、要点をTeamsに投稿します。会議資料の準備の声かけにも使えます。
社内案内からの共有
社内の知らせを関係先へ確実に届けたい
広報の社内案内担当者の確認・承認
→
グループへの共有文
社内案内をきっかけに共有文をつくり、担当者が確かめて承認してから窓口へ送ります(Human-in-the-Loop)。
Microsoftの製品の位置づけ
← 画面の中で使う自社の仕組みに組み込む →
画面の中 × 作業を進める
Copilot Cowork
目的を伝えると、計画を立てて複数のアプリをまたぐ作業を進める
向いている場面:会議の準備、資料づくり、定期の報告を任せたい場合
仕組みに組み込む × 作業を進める
自社のAIエージェント
業務システムと組み合わせ、決まった業務を自動で進めるAIをプログラムで作る
向いている場面:Microsoft 365の外の業務システムと連携したい場合(Microsoft Foundry)
画面の中 × 答える・下書きする
Copilot Chat
Word・Outlook・Teamsなどの画面の中で、質問して答えや下書きを受け取る
向いている場面:すぐに欲しい下書き、要約、答え
部門で作る × 答える・手助けする
Copilot Studio
画面の操作で、部門向けのAIエージェントを作る
向いている場面:決まった業務の手助けを、部門で作って共有したい場合(Copilot Studio)
上段は複数の手順の作業を進めるもの、下段は答えや下書きを返すもの
Copilot Studioとの組み合わせ方(当社の進め方)
STEP 1
Coworkで試して型を見つける
判断や資料づくりを含む業務をCoworkに任せ、うまくいく手順をスキルにまとめます。
→
STEP 2
決まった部分を切り出す
手順と入力が決まった部分は、Copilot Studioの部門のエージェントや自動化の流れに移します。
→
STEP 3
判断の要る部分はCoworkに残す
例外の判断、資料の仕上げ、関係者への連絡はCoworkと人の確認で進め、費用と安定を両立します。
05/当社の支援内容
業務の棚卸し・スキル化・品質の確認・定着と費用の管理までの支援
Copilot Coworkは、契約すれば成果が出る製品ではありません。どの業務を任せ、どの手順と判断の観点をスキルにまとめ、誰が確かめるかを決めて初めて、業務の成果につながります。当社は、自社の実業務でCoworkを使い、スキルを作り直してきた知見をもとに、その設計から伴走します。
支援の流れ
支援 1
業務の棚卸し
任せる業務と範囲を決める
→
支援 2・3
スキル化と品質
手順・書式・確認の観点をまとめる
→
支援 4・5
承認と定期実行
送信前の確認、定期の作業と通知
→
支援 6
定着と費用の管理
研修、使用量の見える化
伴走体制:
X-Tech FDE(現場に入り
込む実装支援)で、対象業務と社内の情報の置き場所を確かめながら、スキルの作成から定着までを貴社のチームと進めます。
支援 1
業務の棚卸しと任せる範囲
単発の質問や文章の整え直しと、複数のアプリをまたぐ・定期的に繰り返す・何度も使う業務を分け、Coworkに任せる業務を選びます。使ってよい業務、事前の相談が要る業務の区分も整えます。
組み合わせるサービス:AI Agent CoE X-Tech FDE
支援 2
業務手順のスキル化
提案、報告、確認などの業務を、手順と判断の観点をまとめたスキルにします。継ぎ足しで精度が落ちたスキルを分け、共通部分をまとめ、矛盾をなくす作り直しも行います。
組み合わせるサービス:SAIDDar コンテキストエンジニアリング
支援 3
成果物の品質と書式
自社の書式に沿った資料づくり、提出前の確認の観点、根拠の確かめ方を決めます。主な主張を「確定」「仮説」「要確認」に分けて記録する方法も取り入れます。
組み合わせるサービス:SAIDDar
支援 4
承認と情報保護の設計
送信や共有の前に人が確かめる場所、社内向け・お客様向け・外部向けの出力の区分、固有名を伏せる手順を決めます。参照できなかった情報は成果物に明記させます。
組み合わせるサービス:Human-in-the-Loop Agent 365
支援 5
定期実行と通知の設計
毎日・毎週の確認、レポートからの通知、社内案内をきっかけにした共有など、決まった時刻やきっかけで動く作業を設計します。
組み合わせるサービス:Power Platform
06/特長
ハーネス・ループ・Copilot Studio連携を組み合わせた設計
当社は、Coworkを「使える」状態で止めず、業務の知見をスキルに変え、外側の枠組み(ハーネス)と直し続ける仕組み(ループ)、定型の部分のCopilot Studioへの切り出しまで含めて、実業務に組み込みます。
構成イメージ
Ask依頼
社員がCopilotの画面、Outlook、Teamsから目的を伝えます。決まった時刻やきっかけでも動きます。Copilot Cowork定期実行きっかけでの実行
Harness外側の枠組み
スキル、承認、権限、出力の区分で、Coworkの作業の型と境界を決めます(ハーネスエンジニアリング)。自社のスキル承認出力の区分
Loop直し続ける仕組み
結果、人の手直し、使用量、スキルの採点を見て、スキルを書き直します(ループエンジニアリング)。スキルの採点使用量の確認
Studio定型部分の切り出し
手順と入力が決まった部分は、Copilot Studioのエージェントや自動化の流れに移します(Copilot Studio)。Copilot StudioPower Automate
Govern統制と費用
AIエージェントの管理、利用の記録、使った分の料金を見守ります。Agent 365Copilotクレジット
顧客環境に合わせて構成
特長 2/3
Copilot Studioと役割を分ける
判断の要る業務はCowork、手順の決まった業務はCopilot Studioのエージェントと、仕事の大きさで使い分け、費用と安定を両立します(Copilot Studio)。
特長 3/3
自社の実業務で使い込んだ知見
提案のスキル化、提出前の確認、定期の通知、広報連携など、自社の業務でスキルを作り直し、つまずきと直し方を記録してきました(SAIDDar)。
07/当社の知見
自社業務でのCopilot Cowork活用:提案のスキル化・進み具合の確認・定期実行・広報連携
Copilot Coworkの活用を外部に任せる例は、まだ多くありません。当社は、提案、プロジェクト管理、広報、管理業務など自社の実業務でCoworkを使い、スキルの作り方、確認と承認の置き方、費用の見方を蓄えてきました。その知見を、お客様の業務に合わせた設計に生かします。
テーマ
取り組み内容
営業・提案(社内実務)提案の工程をスキルに
社内の知見の探索、似た案件の検索、提案の筋書きの設計、他社との違いの確認から、企画、技術の選定、見積の工数、リスク、試行の計画、提案資料の作成までを、段階ごとに進めるスキル群にしました。配布用の手順書と実演も整えています(SAIDDar)。
資料づくり(社内実務・公開検証)自社の書式での資料と文書の作成
当社の書式に沿ったPowerPointの作成、提案用の画面の試作、非機能要件の定義書や基本設計書の作成に使っています。入力する情報の整理が品質を左右することも確かめています。
プロジェクト管理(社内実務)計画と実際の進み具合の突き合わせ
作業計画の表(Excel)と作業管理ツール(Azure DevOps)から書き出した一覧を渡し、状態の食い違いと作業の差を重要度つきで一覧にしています。会議とメールをまたいだ状況報告にも使っています。
品質の確認(お客様向け業務)提出前の確認をスキルに
業務報告書の社内レビュー前の確認をスキルにし、お客様への提出前の品質の確認に使っています。
定期の確認と通知(社内運用)レポートの確認からTeamsへの投稿
稼働状況のレポート(Power BI)を毎日確かめてTeamsへ投稿するほか、取締役会の資料の準備の声かけにも使っています。
広報との連携(社内実装)社内案内から共有文をつくり、承認後に送る
広報の社内案内をきっかけにグループへの共有文をつくり、担当者が確かめて承認してから広報の窓口へ送る流れを動かしています。最初の実行で見つかったリンクの誤りと、その直し方も記録しています。
情報の保護(社内の仕組み)着手前と出力後の確認
着手前と出力後の共通の確認、固有名を伏せるための辞書、確認の記録、社内用・お客様向け・外部の実演用の出力の区分を整えています。参照する権限がなかった情報は、成果物に明記させます。
定着と費用の管理(社内展開)研修と使用量の見える化
基礎の説明、実演、ハンズオン、スキルの作成、業務の棚卸しのワークシート、動画と資料のポータルで社内に広げています。使用量を定期的に取り、Chatとの使い分けの方針を整え、他のAIも含めた利用の一覧にまとめています。
公開している関連の取り組み
開発標準(公表)
AIエンジニアリングOS「SAIDDar」を展開
開発の知見をCopilot CoworkとClaude Coworkの組織のスキルとして整え、GitHub Copilotで標準の設計から実装までを進める取り組みを公表しました。
08/顧客価値
アプリ間の作業・書式の手直し・品質のばらつき・誤送信の不安の解消と、役割別の効果
よくある課題
Coworkでの対応
得られる価値
複数のアプリをまたぐ作業を人がつないでいる
情報の収集から資料の作成、関係者への連絡までをCoworkが進める
作業の往復が減り、確認と判断に時間を使える
AIの出力を毎回、自社の書式に直している
書式と手順をスキルにして、毎回同じ形で出す
転記と手直しの手間が減る
提案や報告の質が担当者によってばらつく
根拠の探索と確認の観点を工程にしたスキルを共有する(SAIDDar)
担当者が替わっても同じ水準で仕上がる
AIに送信や共有を任せるのが不安
送信・投稿の前に本人の承認を求める流れにする
誤送信を防ぎながら作業を任せられる
使った分の料金がどれだけかかるか分からない
使用量を定期的に取り、Chatとの使い分けを決める
費用を見ながら活用を広げられる
経営層・事業責任者
提案や報告の質がそろい、判断の材料を早くそろえられます。
営業・企画部門
過去の知見を踏まえた提案書のたたき台を、短い時間でつくれます。
プロジェクト管理・管理部門
計画と実際のずれの確認、定期の報告や声かけを任せられます。
情報システム部門
既存の権限の上で活用を広げ、使用量と費用を把握できます。
09/業務ユースケース
営業・企画・プロジェクト管理・開発・管理部門・経営企画での活用例と、向いている企業
部門
よくある状況
業務での使い道
営業
提案書づくりに時間がかかり、質が担当者でばらつく
社内の実績と似た案件を探し、提案の筋書きから資料のたたき台まで進める
企画・マーケティング
社内の発表や事例を関係先へ届ける作業が手作業
社内案内から共有文や紹介文をつくり、承認後に送る
プロジェクト管理
計画と実際の進み具合のずれに気づくのが遅れる
計画の表と作業の一覧を突き合わせ、ずれを重要度つきで並べる
開発
要件や設計の文書づくりに時間がかかる
会議とメールの内容から、要件の定義書や設計書の下書きをつくる(AI駆動開発)
管理部門
毎日・毎週の確認と報告が決まった作業になっている
レポートを決まった時刻に確かめ、要点をTeamsに投稿する
経営企画
会議資料の準備の声かけと集約に手間がかかる
会議の前に準備の声かけを送り、集まった資料の要点をまとめる
向いている企業
・Microsoft 365 Copilotを導入し、Chatの次の使い方を探している・提案、報告、確認など、手順が決まっていて繰り返す業務がある・AIに作業を任せたいが、送信や共有の確認と費用が心配・部門ごとの使い方を、組織のスキルとしてそろえたい
別の方法が合う場合
・単発の質問や文章の整え直しが中心(Copilot Chatで足ります)・Microsoft 365の外の業務システムでの処理が中心(Microsoft Foundryで作るAIエージェントを検討します)・Microsoft 365 Copilotを導入していない
10/想定ROI
提案書・状況報告・提出前の確認・定期の連絡の削減試算
営業・企画・プロジェクト管理を合わせて約40名の部門で、提案、報告、確認の業務を繰り返している企業を想定した試算です。
作業
現状(前提)
導入後
削減
提案書のたたき台の作成
営業20名 × 週1件 × 4時間 = 年4,160時間
探索と筋書き、たたき台をCoworkに任せ、確かめて直す。年1,660時間
▲60%
状況報告と進み具合の突き合わせ
PM10名 × 週1件 × 2時間 = 年1,040時間
突き合わせと報告の下書きを任せる。年420時間
▲60%
提出前の品質の確認
年200件 × 2時間 = 年400時間
確認の観点のスキルで一次確認する。年200時間
▲50%
定期の確認と連絡
5名 × 毎日20分 × 年240日 = 年400時間
定期実行に任せ、例外だけ確かめる。年80時間
▲80%
実際の効果は、試行の段階で現行の作業時間、AIの出力を人が直す時間、使ったクレジットを測って算出します。
11/他の手段との違い
Copilot Chat・Copilot Studio・Power Automateとの比較
AIに業務を任せる方法は1つではありません。当社は、業務の決まり方、必要な判断、費用に合わせて方法を選び、組み合わせます。
方法
特徴
選ぶときの目安
Copilot Chatだけで使う
追加の料金なしで使えるが、作業は人がアプリをまたいでつなぐ
単発の質問や下書きが中心の場合に
Copilot Studioで部門のエージェントを作る
決まった問い合わせや申請の手助けを、画面の操作で作れる
決まった業務の手助けを部門で共有したい場合に(Copilot Studio)
Power Automateで手順を自動化
決まった手順を確実に繰り返せるが、判断や文章づくりを含む作業は苦手
入力と出力が決まった定型の処理に(Power Platform)
Coworkを業務のスキルとして組み込む
判断や資料づくりを含む複数の手順を任せられ、手順と確認の観点をスキルで共有できる
提案、報告、確認など繰り返す業務を組織の型にしたい場合に
12/ガバナンス
任せる業務の区分・送信前の承認・スキルの管理・費用の管理
Coworkは本人の権限の範囲で動き、送信や共有の前に承認を求めますが、どの業務を任せ、どのスキルを共有し、費用をどう見守るかは会社が決める必要があります。導入の最初に、次の点を決めます。
任せる業務の区分
使ってよい業務、事前の相談が要る業務、使わない業務を分け、社内に周知します(AIガバナンス)。
本人の権限の範囲
Coworkは本人の権限の範囲で動きます。共有設定が広すぎるファイルがないかを、導入の前に確かめます。
出力の区分と情報の保護
社内用・お客様向け・外部向けの出力を分け、固有名を伏せる手順と、出力後の確認を決めます。
スキルの管理
誰がスキルをつくり、誰が確かめて共有するか、古くなったスキルをどう直すかを決めます。
費用と記録の管理
使った分の料金の上限、部門ごとの使用量の見方、AIエージェントの管理(Agent 365)を決めます。
13/当社について
Microsoftの認定パートナーとしてのMicrosoft 365・AIエージェント開発の支援
Microsoft AI Innovation Partner of the Year 2024
マイクロソフト製品の活用でAI分野に革新を起こしたパートナーに贈られる賞の初代受賞パートナーです(受賞のお知らせ)。
Microsoftの上位パートナー認定
Microsoft Solutions Partnerに加え、上位資格の「AI Platform on Microsoft Azure」「Agentic DevOps with Microsoft Azure and GitHub」を取得しています(認定のお知らせ)。
業務の知見をAIが実行できる形に
開発と提案の知見をCopilot CoworkとClaude Coworkの組織のスキルとして整えたSAIDDarを展開しています。
14/はじめ方
業務の棚卸しからスキル化・展開までの5ステップのスタートプラン
最初は1つの部門、1つの業務に絞って試し、成果物の質、人が直す手間、使ったクレジットを確かめてから広げます。
1
STEP 1 業務の棚卸し
Coworkに任せる業務を1つ選び、現行の作業時間を測ります。ROI試算の前提もここで確かめます。
2
STEP 2 利用の準備
使った分の料金の設定、共有設定が広すぎるファイルの確認、利用の方針づくりを行います。
3
STEP 3 スキルの作成と試行
業務の手順と確認の観点をスキルにし、1つの部門で試します。成果物の質、直す時間、使用量を測ります。
4
STEP 4 承認と管理の設計
送信前の承認、出力の区分、スキルの共有と見直しの方法を決めます。
5
STEP 5 展開と定着
うまくいったスキルを他の部門へ広げ、研修と事例の共有で定着させます。X-Tech FDEで現場に入り込んで伴走します。
短期間で試したい場合は、HWS Copilot Agent Camp(2日間の集中開発)で、Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioを使った業務のAIエージェントを試作できます。
15/関連ソリューション
業務の知見を、AIが実行できる組織のスキルにする
SAIDDar. 提案・設計・開発の知見を、Copilot Coworkの組織のスキルとして整える開発標準です。
AIエージェントの登録と権限をまとめて管理する
Agent 365. 社内のAIエージェントの登録、ID、権限、利用の記録を統制します。
16/よくあるご質問
Q. Copilot Cowork(コパイロット コワーク)とは何ですか。
A. やりたいことを伝えると、Microsoft 365の中でメールの送信、文書の作成、会議の調整、Teamsへの投稿などの複数の手順を、本人に代わって進めるMicrosoftのAIエージェントです。送信や共有の前には本人の承認を求めます。
Q. Copilot Chatとは何が違いますか。
A. Copilot Chatは質問に答えて下書きや要点を返し、その後の作業は人が行います。Coworkは複数のアプリをまたいで作業を進め、成果物を仕上げるまでを担います。単発の質問はChat、手順のある業務はCoworkと使い分けます。
Q. Claude Coworkとは違うものですか。
A. Claude CoworkはAnthropic社の製品で、Copilot CoworkはMicrosoftの製品です。Copilot CoworkはMicrosoft 365の中で、会社の権限と管理の仕組みの上で動きます。Microsoftによると、Copilot CoworkではAnthropic社のモデルを使うこともできます。当社は両方の製品で組織のスキルを整えています(SAIDDar)。
Q. 料金はどのようにかかりますか。
A. Microsoft 365 Copilot(Premium)の契約に加えて、使った分だけ支払う料金(Copilotクレジット)がかかると、Microsoftは説明しています。モデルの選び方や作業の長さで使用量が変わるため、試行の段階で測ります。最新の条件は公式の情報で確認してください。
Q. スキルとは何ですか。
A. 業務の手順、判断の観点、書式などをまとめた指示書です。Coworkには文書作成やメール、予定の調整などの組み込みのスキルがあり、自社のスキルを追加すると、作業の開始時に自動で読み込まれます。
Q. AIが勝手にメールを送ることはありませんか。
A. Coworkは、メールの送信、メッセージの投稿、共有の場所の変更の前に、内容を準備して本人の承認を求めます。当社は、どの操作を任せ、どこで人が確かめるかを業務ごとに設計します(Human-in-the-Loop)。
Q. 活用の実績はありますか。
A. Copilot Coworkの活用を外部に任せる例はまだ多くありません。当社は、提案のスキル化、プロジェクトの進み具合の確認、提出前の品質の確認、定期の確認と通知、広報との連携など、自社の実業務で使い込んできました。その知見をお客様の業務に合わせて生かします。
Q. 社内の情報が他の社員に見えてしまいませんか。
A. Coworkは本人がもともと見られる情報の範囲で動きます。ただし、共有設定が広すぎるファイルはAIからも見えるため、導入の前に共有設定を確かめます。
Q. どこから始めればよいですか。
A. 手順が決まっていて繰り返す業務を1つ選び、スキルにして1部門で試します。成果物の質、直す時間、使用量を測ってから広げます。
Copilot Coworkの活用に関するご相談
任せる業務の選び方、スキルの作成、承認と情報保護の設計、利用量と費用の管理まで、貴社の状況に合わせてご提案します。
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